素組み + シール
素組み + シール
1988年3月の劇場版「逆襲のシャア」公開を前に、1987年12月から関連プラモデルの発売が始まりました。その第一弾として、主役機である1/144 νガンダムが発売されています。
まず旧版・逆襲のシャアのラインナップは、本格的に接着剤不要のガンプラ時代を切り開いたという意義があります。ただし完全なスナップフィットではなく、胴体や腕脚といった主要パーツはボルトで固定するボルト+スナップフィット方式を採用していました。このようにボルトを全体的に取り入れたガンプラのラインナップは旧版・逆襲のシャアシリーズだけで、かなり実験的な試みだったためか評判はあまり芳しくなかったようです。そのため、逆襲のシャアシリーズ以降は完全スナップフィット方式へと方向性が定まっていきました。
このキットには多数のボルトとともに、小さくてかわいいミニプラスドライバーも付属しており、別途ドライバーを用意しなくても十分組み立てられます。ボルト結合のおかげで胴体や脚といった主要パーツの固定は非常にしっかりしています。また、ボルトが露出しないよう別パーツで覆う構造になっていますが、太もも内側だけは穴がぽっかり残っており、塗装派モデラーにとってはパテで埋める必要がある箇所になっていました。
二つ目の歴史的意義として、本格的にシステムインジェクションが導入されたラインナップという点が挙げられます。一つのランナーに複数の色のパーツが同時に成形されるシステムインジェクションランナーは、その後のガンプラの標準的な構成要素となっていきました。
もっとも、最初の記録だけを辿れば、システムインジェクションは1984年発売の1/250 Gアーマーに初めて採用されており、最初の完全スナップフィットキットは1985年の1/220 ガンダムMk-IIになります。ただしこれらは1/144や1/100といった正規ラインナップではなく簡易キットで、継続性も薄かったため実験的な色合いが強いものでした。逆襲のシャアのガンプラは、この二つの重要な要素を本格的に取り入れたラインナップとして、ガンプラの歴史における重要な転換点となっています。
その第一弾である1/144 νガンダムは、システムインジェクションのおかげで素組みの見栄えがそれ以前のガンプラと比べて格段に向上し、成形色も全体的に良くなって、第二世代旧版の幕開けを告げたキットです。ただし外観は良くなったものの、可動域はまだ旧版レベルにとどまっています。特に脚の可動域が窮屈で決まったポーズを取らせにくく、足裏の接地も悪いため、重心を少しでも外すとポーズをつけたまま自立させるのが難しいほどです。
関節強度についてはポリキャップが使われており全体的には無難なのですが、可動式の指の保持力が弱く、ライフルをしっかり握らせておくのが難しいレベルです。このようにビジュアルと組み立てやすさという点では1988年の発売当時としてはなかなか革新的なキットでしたが、関節設計の技術がまだ発展途上だったこともあり、HGUC νガンダムとは大きな品質の差を感じます。
いずれにせよ、ガンプラの歴史に重要な転換点をもたらしたという事実は変わらないでしょう。急速に進化していた1980年代のガンプラへの憧れを懐かしく思い起こさせてくれる、記念碑的なキットですね :-)
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。