2010年、ダブルオー劇場版ガンダム4機の最後を飾るラファエルガンダムがHGで発売されました。設定上はガンダムヴァーチェ→セラヴィーガンダムに続くティエリアの機体で、セラヴィーと同様にバックパックが別個のMSに変形するという設定です。残念ながら劇中では5分ほどの短い時間しか登場しませんでした。
まず、ラファエルガンダムはHGとしてはかなり大柄で、ボリュームだけ見れば1/100スケール並みのサイズ感があります。クアンタ・サバーニャ・ハルートと比べて本体自体も大きいのですが、バックパックを頭に背負っているような形状のせいで、さらに大きく見えます。価格のわりに存在感のあるキットを好む方には、かなりアピールできる特徴ですね。
ラファエルガンダムの本体デザインは、クアンタ/サバーニャ/ハルートと比べると、どこか垢抜けない印象で、以前のダブルオーに登場したガデッサ系の機体に近い雰囲気があります。角張った部分より丸みのある部分が多く、パーツ構成も比較的シンプルです。顔つきも他のガンダムと比べると、正直あまりカッコいいとは言いにくいですね。
設定上、バックパック部分は既存のセラヴィーガンダムを修復・再利用した装備で、セラヴィーガンダムIIに変形します。ただし、HGセラヴィーと同様に、HGラファエルもバックパックの変形機能は省略されています。全体的な形状は再現されているものの、固定式のバックパックに過ぎません。変形機能は1/100あたりで対応するのではないでしょうか。
バックパックと頭部の装備が大きいため、重心を取りにくそうに見えますが、バックパックに付いたGNキャノン部分がスタンドの役割を果たしてくれるので、自立させること自体は大きな問題ありません。ただ、大きな装備のせいか脚部の関節保持力が他のHGガンダムより若干弱く感じられるので、脚のポーズはしっかり決めてあげる必要がありますね。
ラファエルガンダムを組んでいると、ちょっと気になる点があります。各所に差し替え式・脱着式の変形ギミックが存在するのですが、そのほとんどは自前の可動ギミックとして設計できたはずのポイントばかりで、わざわざ差し替えや脱着をさせる仕様には少々不満を感じます。1/100との差別化を図ったのでしょうか?特にGNクロー部分を固定形態と展開形態で差し替えさせる点が疑問で、精巧な展開形態のクローをほんの少し手直しすれば固定形態としても使えたはずなのに、わずかな違いのために差し替えを強いる構成になっています。一言で言えば、「やろうと思えばできるのに、あえてやらなかった」感が強いキットですね。
全体的にキット自体の個性は十分あり、ギミックもそれなりに充実していて、品質も及第点以上を見せてくれます。ただ、兄弟機であるHGクアンタ・サバーニャ・ハルートと比べると、一段落ちる品質に感じられます。ほぼ完璧な出来栄えの兄弟HGたちと比べると、いろいろと腑に落ちない部分が目についてしまうからでしょう。
とはいえ、価格のわりにボリュームがあり、派手なGNクローアクションが楽しめるという点では十分な魅力があります。残りの3機と並べて個性豊かな劇場版4機セットを組めるという意味でも、それなりに存在感を発揮できるキットだと言えるでしょう。
HG 1/144 ラファエルガンダム | 2010. 9 | ¥2,000
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。