Kit Review
素組み
素組み
ハイレゾリューションモデル(以下HiRM)の3作目として、ガンダムアストレイ レッドフレームが発売されました。メタルを含む完成済み内部フレームに装甲パーツをインジェクションで提供するという基本コンセプトは同じですが、フレームへのメタル使用箇所がごくわずかで、シリーズを重ねるごとにメタルが減っていく傾向が見えてきますね。
まずグロスインジェクションで仕上げられた黒・白の装甲と精巧な色分けのおかげで、素組みの見栄えは非常に優秀なレベルです。ただ、従来のアストレイと比べてよりがっしりとしたプロポーションになったことで、好みが分かれる状況になっていますね。前腕・太もも・胴体・足など、ほぼすべての部分に筋肉が増量された印象で、鍛えすぎ(?)なんじゃないかと思えるほどです。従来のアストレイに流麗な女性的美しさがあったとすれば、今回のHiRMアストレイは徹底的に男性的な印象ですね。
そしてアストレイといえば可動域というイメージがありますが、HiRMアストレイも過去最高クラスの可動域を実現しています。腕・脚の完全折りたたみはもちろん、股関節の可動範囲も極限まで引き上げたことで、正座を超えて床に座り込むレベルのポーズまで再現できます。両肩と股関節にも新たなギミックが採用され、ポーズのダイナミックさという点では屈指の出来栄えと言っていいでしょう。
ただ、関節強度については議論の余地があって、全体的に関節が頑丈というより、ちょっと過剰すぎるほど渋い仕上がりになっています。もちろんゆるいよりはマシですが、それにしても理解しがたいほどの渋さです。たとえば関節を動かそうと少し力を入れてもびくともしないのに、ぐっと力を込めて動かすと力加減がうまくできず、狙った角度より行き過ぎてしまう、という感じです。どこか折れてしまうんじゃないかと思えるほど渋く、滑らかさをまったく感じられない関節強度ですね。
MGで感じられるような、しなやかでありながらしっかりした関節とは全く異なる感触で、終始渋すぎて可動中に破損しないか心配になるほど不便さを感じることもあります。これほど調整が難しいほど関節を締め上げるのは、なんともバンダイらしくない印象です。その代わり、どんな難しいポーズを取っても崩れずにしっかり固定されるという点は長所でもあるのですが、どう考えても「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉が頭から離れませんね。
その他の要素を見ると、基本武装は充実した内容で付属しており、特に新たに採用されたガーベラ・ストレートのサイドスカート固定ギミックが非常にしっかりしています。アクションベースに乗せるためのジョイントパーツもスライド式でがっちり固定されるなど、あらゆる面で「とにかく頑丈に作る」という強い意志のもとで開発されたんじゃないかと思えるほどですね。
まとめると、過去最高クラスの可動域とビジュアルを見せてくれる一方で、少しがっしりしすぎなプロポーションと過剰に渋い関節強度が惜しいキットです。特にメタルパーツの重厚感が薄れたことで、シリーズのアイデンティティも少しぼやけた印象があります。前作ではメタルパーツのおかげで高い価格も納得できましたが、これだけ通常のプラ素材によるインジェクションに近い内容で出すなら、果たして¥13000もの価格が必要だったのかと考えてしまいます。
このように長所と短所がはっきりしたキットではありますが、アストレイファンなら一度は作ってみる価値があるキットだと思います。クオリティが微妙だったHiRM前作と比べると、それでも品質は向上している印象ですし。個人的にはSEED系の機体の中でアストレイが一番好きなので、それなりに楽しんで作れましたが、高価格帯のHiRMシリーズのアイデンティティとは何なのか、改めて考えさせられるキットでもありますね :-)
ハイレゾリューションモデル 1/100 ガンダムアストレイ レッドフレーム | 2018. 11 | ¥13,000
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。