機動警察パトレイバー 1/48

1/48 98式AV イングラム

Kit Review

素組み + シール

2014年、さまざまな議論の中で実写版パトレイバーが公開され始めました。7本の短編と1本の長編劇場版で構成される実写版パトレイバーは、幸いにも(?)内容的には原作の雰囲気を引き継ぐ構成でスタートしました。ガンダムと並んでパトレイバーのファンでもある自分としては、モチーフだけ借りて内容は好き勝手に作る他の実写版があまり好きではなかったんですよね。このように実写版は押井守の小説版に基づき、既存のパトレイバーアニメよりもずっと後の時代につながる物語として構成されています。

そして予想どおり、実写版パトレイバーの公開に合わせてバンダイからも新規イングラムのプラモデルが発売されましたが、既存の1/60や1/35とは異なり、1/48というやや中途半端なスケールで登場しました。ところが従来のすっきりしたイングラムとは違い、さまざまな理由でCG化に向けてより複雑なメカニックな印象(トランスフォーマーの影響でしょうか!)へと変化した姿で、好みが分かれそうなデザインではありますね…(私のアルフォンスはこんなじゃないのに… T_T)

まずサイズの割に3000円という価格が少し疑問でしたが、実際に組み立ててみると設計難易度がいろいろと高いキットで、納得できる内容でした。最大の特徴といえば、イングラム特有のしわ入り関節カバーが全く予想外の方式で再現されている点です。上のレビュー写真にあるように、中央に穴が開いた筒状のフィルムが付属しており、それをボールペンなどに差し込んで手でくしゃくしゃにしてしわを作る方式です。

非常に斬新でユニークな試みではあるのですが…問題はこれを扱うのが難しいという点です。まず自然なしわを作ること自体は、ただ思い切りくしゃくしゃにすればいいだけなのでそれほど難しくはありません。問題は、そのしわを保ちながら組み立てるのが容易ではないことです。内部に骨格を入れて装甲と組み合わせる工程が慣れない作業のためか、せっかく整えたしわが伸びてしまったり、長さの調整がうまくいかずに組み直したりと、試行錯誤が必要な構成になっています。特に比較的サイズの大きい脚部に比べて、腕部のしわパーツの組み立てがさらに難しく、フィルムを薄く折りたたんで上腕関節を通してから改めて肩の骨格を差し込むなど、組み立て難易度がかなり高いんですよね。

特に組み立て完了後、関節を動かしているとしわ関節内部の骨格ギミックが外れてしまうことがあり、その場合は関節構造自体を分解してはめ直さなければならない事態になることもあります T_T 特に肩部分がひどく、しわ関節の内側を手探りで骨格を結合するのが思ったより簡単ではなく、アクションポーズ撮影中に関節が外れて冷や汗をかきながら何度も組み直しました…(これはさすがに愚痴のひとつも言いたくなります)

こうした扱いにくい面はあるものの、試行錯誤を経てうまくしわを整えさえすれば、その効果の斬新さはなかなか認めてあげられます。それ以外にも、ボディ各所のディテールや造形のクオリティが非常に高く、サイズの割にディテールの精密さはRGのような印象を受けることもありますね。

また、しわ関節以外にも、さまざまな点で従来のガンプラとは組み立て工程自体が少し異なるため、良く言えば新鮮な手応えを感じられ、悪く言えば慣れない作業で組み立てが少し難解に感じるパーツもあります。もちろんガンプラをある程度作り慣れた人なら難なく作れると思いますが、初心者にはやや勧めにくいキットかもしれません。ただその一方で、全体的にパーツが柔らかめな素材感なので、ゲート処理や組み立て時の感触は非常にスムーズで気持ちよく、その点は好印象です。

ギミック面を見ると、コクピットハッチのギミックはしっかりとスムーズによく作られており、右脚内部のマグナム収納部の開閉ギミックや手首延長ギミックもよく再現されています。ただ、脚部に収納するマグナムのサイズ調整が難しかったのか、収納用の小さいマグナムとアクションポーズ用の大きいマグナムが別々に付属しています。

全体的にまとめると、独特なフィルムしわ関節さえ注意して組み立てれば、なかなか新鮮な体験ができる斬新なキットです。デザインの好みはどうせ個人差があるものですし、トランスフォーマースタイルでギミックが複雑になった新しいイングラムをこのクオリティで作れるというのは、間違いなく楽しい体験でした。アクションポーズを取る際にしわ関節内部の骨格ギミックが外れないよう気をつけさえすれば、組み立て式アクションフィギュアとしてなかなか優秀な一品でもあります。いずれにせよ、既存のパトレイバーファンはもちろん、ガンプラとはひと味違う新鮮な手応えを求めているメカニックモデラーの方にもぜひおすすめしたいキットです。

1/48 98式AV イングラム | 2014. 9 | ¥3,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。