PG スター・ウォーズ

PERFECT GRADE 1/72 ミレニアム・ファルコン

Kit Review

素組み

しばらく新作が途絶えていたPGラインナップに突然スター・ウォーズのプラモデルが登場しました。2017年夏、バンダイは1/72スケールのミレニアム・ファルコンをPerfect Gradeとして発売しました。当初はプレミアムバンダイ限定品としてオンライン予約販売のみで展開されていましたが、途中から一般販売に切り替わり、予約なしで購入できるようになりました。

価格はLEDユニット込みで40,000円という高額設定でしたが、その多くはディズニーへのライセンス料と思われます。まず価格のわりにボックスが小さく見えるのですが、PG バンシィと同じサイズで、ボックスアートもモノクロとシンプルなため、やや地味な印象があります。

箱を開けると、PGらしく大量のランナーがどっさり出てきますが、細いパイプ類のランナーは別の小箱に入っています。ミレニアム・ファルコン特有の細いパイプパーツは破損の恐れがあるため、個別梱包に加えて、素材自体もある程度の曲げに耐えられる材質で成形されています。(それでも折れやすいので取り扱いには注意が必要です…)

組み立ての工程は1/144のミレニアム・ファルコンを作る感覚に非常に近く、大型キットにもかかわらず、極めて小さく数の多いパーツが使われることで立体感を出しています。そのため、目が痛くなるほど1mm以下のパーツのゲートを処理しなければならない場面も多く、説明書をしっかり読み込みながら丁寧にパーツを確認していく必要があります。すべてのパーツを紛失・破損なく正常に組み上げること自体が、かなりの挑戦となるキットです。

私の場合、紛失したパーツはありませんでしたが、組み立て中に一部破損したパーツがありました。こういった細かいパーツが672個もあるので、組み立て時間はおよそ14〜16時間ほどかかった感じですね。このように組み立てが難しい箇所もあり、作業量も多いため、PGガンプラのようにパチッとはまる快感はほとんどありません。それよりも、上下の大きなトップパネルとボトムパネルに無数のパーツをピンセットで一つひとつ差し込んでいく、職人の気持ちで組み立てることになりますね。

こうして長い組み立て作業の末に完成した外観のディテールは、まさに圧巻と言えます。できる限りモールドで処理するのではなく、パーツ一つひとつを分割して立体感を出そうとしているため、実物で見る造形感は本当に素晴らしいです。塗装さえしっかり施せば、そのまま映画の特殊効果に使えるんじゃないかと感じるほどで、実際にもそのレベルを実現することがこのキットの開発目標だったそうです。

さらに、通常のガンプラではなかなかお目にかかれないレーザー加工によって、ルーペで見なければわからないほど精密なディテールがあちこちに散りばめられており、上のレビュー写真だけではこの精密さを感じ取るのは難しいかもしれません。このように外観のディテールに関しては、バンダイとしても過去最高クラスの力の入れようが伝わってきて、PGというタイトルがふさわしい印象ではあります。ただ問題は、こうしたディテールが徹底的に「目に見える」外観部分にしか適用されていないという点です。

PGというタイトルが付いている以上、外観の精密さは当然として、ミレニアム・ファルコン内部のさまざまな空間の再現を期待していた方も多いと思います。ところがそういった内部再現は完全に無視されています。ぶっちゃけ1/144ミレニアム・ファルコンの拡大コピーに過ぎず、内部ギミックまでぎっしり再現するPGガンプラとは天と地ほどの差がある感じです。何もなくガランとした内部を見ると、なんとも虚しい気持ちになってしまいます。

同梱のLEDユニットは合計12個のLEDを発光させることができ、コクピット、ランディングギア、搭乗タラップ、そしてメインスラスターに対応しています。単4電池3本を使って発光させるとそれなりにカッコいいのですが、明るさが弱くて派手な印象はありませんね。いっそユニコーンのようにLEDユニットを別売りにして、本体価格を10,000円ほど下げてくれた方が良かったんじゃないかと思います。ちなみに私の場合、LED1個が不良品で最初から点灯しなかったのですが、品質管理ももう少しきちんとしてほしいところです。T_T

その他、PGとは言っても、ディテール以外にほとんど見どころがないんですよね。上部のレーダーとクアッドレーザー砲台が可動する点と、ランディングギアと搭乗タラップが差し替え式で付属するくらいです。別途大型スタンドも付属しますが、キット自体がかなり大きくて重い上に固定性も良くないため、ランディングギアで床に置く方が安定します。またスタンドのジョイントパーツを交換することで片側に傾けた状態での展示も可能ですが、構造上スタンドとの接続が不安定で、傾けたまま展示するのはかなり不安が残ります。

まとめると、外観ディテールの精密さや立体感はバンダイ史上最高レベルの目の保養ができるキットですが、それだけのキットです。内部再現や個別のギミックはほぼ皆無で、最初から地球人を考慮していないかのようにウォータースライドデカールのみが付属しています。これほど高価で精密なキットを素組みやスミ入れだけで済ませるのはもったいない気がして、いつか(そのうち…)塗装するつもりで、今回は素組み状態でのレビューにしました。

一言で言えば、「塗装を楽しむスター・ウォーズの熱狂的なファン」に捧げるバンダイからの贈り物のようなキットであり、既存のガンプラファンがPGというタイトルに期待を寄せて作るようなキットではないと思います。何より価格が高すぎで、このお金があればPGユニコーンとバンシィを一緒に買えるほどです。 

いずれにせよ、外観はPG級なのに内部はノングレード並みという二面性を持つキットで、素組みやスミ入れだけを楽しむガンプラマニアの方にはいろいろな意味でお勧めしにくいキットだと思います。ただ、長年のスター・ウォーズ熱狂的ファンであれば、塗装するかどうかに関わらず(私のようにいつかを夢見て…)とりあえず買っておくことをお勧めします。もともとライセンスの関係で限定生産を前提としていたアイテムなので、後で再販される可能性が不透明ですから :-)

PERFECT GRADE 1/72 ミレニアム・ファルコン | 2017.8 | ¥40,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。