UCHG 1/35

1/35 U.C.HARD GRAPH ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット

Kit Review

素組み+デカール

ミリタリーとガンプラの融合を試みたハードグラフシリーズの第2弾、「ランバ・ラル独立遊撃隊」セットです。このキットは発売前から第1弾のワッパよりもはるかに話題を集めていましたが、その理由はズバリ1/35の精密なザクの頭部が入っているからです。ランバ・ラルとハモンの主役級フィギュアもフィギュアですが、このキットのメインはなんといってもザクの頭部。

まず¥3,000というMG級の価格で、箱のサイズもかなり大きいです。正確には箱の高さがかなりあって、これまで発売されたどのMGよりも高い箱サイズです。だいたいRRRレイズナーと同じくらいの高さの箱。それだけザクの頭部のボリュームが大きいということですね。

まず話題の中心であるザクの頭部..予想通り、内部がフレームとメカニクスでぎっしり詰まっています。これまで触れたことのない、PGの頭部フレームなど比較にならない、まさにメカの塊という感じがします。組み立て方自体も小さな建物を建設するように一つひとつ積み上げていく方式で、その過程で内部フレームが少しずつ隠れていくのが惜しくもあります。

ある意味ではミリキットらしく凄まじく精密なんじゃないかと期待していましたが、そこまでのメカニクスフレームではありません。非常に精密というよりは、まあまあ精密という感じでしょうか。それでも、これほどのレベルでザクの頭部内部のメカニクスを表現したキットは初めてなので、古参ファンへの感動はかなり大きいです。

ただひとつ明らかなのは、このキットは構造や組み立て過程・方法の面でガンプラよりも明らかにミリタリーキットに近いということです。どういうことかというと..普通のガンプラだと思って気軽に組めるキットではないということです。ガンプラのようにスナップフィットだけでパチパチはまるわけでもなく、固定部がタイトに結合されるわけでもありません。もちろん多くの部分はスナップフィット式に差し込むだけでいいのは確かですが、また多くの部分で接着剤が必要になります。ザクの頭部の大体半分くらいは差し込むだけで、残り半分は接着剤で貼り付ける必要があります。

また一部のパーツはかなり小さいため、模型用ピンセットがないと組み立てがかなり面倒になることがあります。ミリキットらしく組み立てにピンセットが必須だということは覚えておいてください。結果的にザクの頭部だけでも組み立てにかなり時間がかかります。組み立て工程が特別難しいとは言えませんが、サクサク組み上がるというわけでもないということです。

このザクの頭部で最も不満な点は、首部分のシリンダーではないかと思います。前後可動式なのは気に入っているんですが、このシリンダーの固定がかなり曖昧で、少し動かすだけでポロリしがちです。構造的に固定方式自体がまったく信頼できない(?)ただ引っかけているだけの作りなので、動かさなくてもよく外れます。そして一度外れると首をほぼ分解しないと再度取り付けられないため、かなり厄介でした..この部分を設計した人に会ったら一発お見舞いしてやりたいです。
(ここでいう「一発お見舞い」とは、後ろから射る、つまり「矢を射る」という意味ですよ..わかりますよね?いわゆる「矢尻」..;;)

いずれにせよ、期待が大きかった分だけ少し拍子抜けした感もなくはないですが..子どもの拳ほどの精密なザクの頭部は、ガンプラマニアのロマンではないかと思います。出してくれただけでも感謝...^^

残りのフィギュアは..なんかザクの頭部のアクセサリーみたいな感じですね;; 絶妙に色分けされたフィギュアなのでそれなりに雰囲気はいいんですが..接地がほとんど最悪という点。床に自立させるのがなんでこんなに難しいのか..上のレビュー写真をよく見ると、床に両面テープで貼り付けて自立させています。そのまま自立させるには足が小さすぎて、重心もちょっとおかしいです。特にバイクに乗るフィギュアは接着剤で結合する際にバイクとの位置合わせをしっかり調整しながら貼り付けないと、ハンドルをうまく握れないし、ちゃんと自立させることも難しくなります。

もちろんフィギュアのディテールは悪くなく、プロポーションもまずまずですが..やはり「ザクの頭部」がメインに感じられるのは仕方ないですね :-) そしてオマー・シャリフ風のランバ・ラルおじさんまではまだ許せるんですが..本来美人であるハモンお姉さんの顔はほんとうに造形が残念という感じがします.. T_T MGグフに入っていたメーテル風の凛々しいハモンのフィギュアの方がずっと良かったです..(参考写真)

このキットは今後UCHGの方向性を決める重要なカギになっています。実際、一般的なガンプラファンの立場からすると、ミリタリーフィギュアよりもメカニクスの方にはるかに関心が向いているのは確かで、大スケールの精巧なザクの頭部は非常に吸引力のあるアイテムです。結局このキットを買う多くの方はザクの頭部への期待感で購入することになると思われ、UCHGシリーズは結局「どのメカニクスをメインにするか」に依存することになるでしょう。

その意味で、このザクの頭部UCHGは半分の成功と言えると思います。大きくて精巧なメカニクスのザクの頭部は確かにビッグアイテムなんですが..「ただ精巧なメカニクス」を求める立場から見ると、ミリタリー風のキット構成と組み立て方法が少し引っかかる感じです。ユーザーに配慮しすぎた、簡単なガンプラの組み立てに慣れた方には多少抵抗感があるかもしれないし、意外とかかる組み立て時間など、組みながらずっと手の感触が楽しい..という感じではありません。むしろ久しぶりに触るミリキット特有の「面倒くささ」にちょっとイライラする方もいそうです。逆に、もともとミリタリーとガンプラを並行して楽しんでいる方には非常に魅力的なアイテムでしょう。

つまりキット自体のクオリティが問題なのではなく(クオリティは確かに高いと言えます)、ターゲットが少し曖昧な感じが依然としてするということです。いずれにせよ「ガンプラファンのためのミリキット」というコンセプトがどこまで維持されるかはわかりませんが、バンダイのこういった多様な製品化への努力には応援を送りたいと思います。^^ どうにかラインナップを維持し続けてほしいですね..

1/35 U.C.HARD GRAPH ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット | 2006.10 | ¥3,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。