UC HG

1/35 U.C.HARD GRAPH 地球連邦軍 61式戦車5型 セモベンテ隊

Kit Review

素組み+デカール

終わったと思っていたUCHGシリーズが、MS IGLOO第2期の開始とともに再開されました。(再開とは言っても、これ一つ出して終わりになるかもしれませんが;)UCHG第6弾はMS IGLOO 重力戦線第2話に登場するM61A5戦車です。いわゆる61式戦車。IGLOO重力戦線第2話では、この61式戦車が大挙して登場するのですが…数で勝負しているせいか、正直ヒルドルブほどのカリスマはないものの、それなりに印象的なメカニックでした。

もともと61式戦車はIGLOOのために作られたものではなく、ずっと昔のオリジナルのRX-78-2 ガンダムにも登場しています。初期ガンダムの設定では、砲が2門付いているという点だけは同じですが、マゼランアタックスタイルのずんぐりしたデザインでした。それが08MS小隊OVAに再登場した際に現在のスタイルに近い形にリファインされ、さらにIGLOOではそこに大量のディテールが追加されて、現在の61式戦車のデザインが誕生しました。

61式戦車のデザインで最も目を引く点は、2連式155mm格闘砲が搭載されているところで、それ以外の外装パーツの大部分は現用戦車のデザインに近いものとなっています。デザインだけで見ればM1A1エイブラムスに近いモダンなデザインですが、それよりもはるかに複雑でスタイリッシュな造形です。IGLOOバージョンになってより現用戦車らしく変更されたことで、リアリティがさらに増した印象です。

まず全体的なディテールのレベルや完成度は、これまでのUCHGシリーズの中で最高と言えそうです。全体的なプロポーションとデザイン、成形品質、ディテールなどあらゆる面で相当力の入ったキットであることが伝わってきます。特に外装部にびっしりと施された無数の鋳造質感の表現と、あらゆるパネルラインや構造物が所狭しと並んでいる点に、精巧さの極みを感じます。どうせ考証が不要なデザインなので、あらゆる想像力を駆使してディテールを詰め込んだのでしょう。まさに「格好よく」見せるために作られたキットだからか、非常に洗練された印象を与えています。

高級キットらしく、61式戦車にはエッチングパーツも付属しており、砲塔後部の手すりや機関銃の照準器、フィギュアのマイクなどに使用します。エッチングパーツの作業難易度は比較的低めで、特に手すり部分は枠がぴったり合うので、瞬間接着剤で難なく接着できます。フィギュアや機関銃に取り付ける小さなエッチングパーツもピンセットさえあればそれほど難しくはありませんが、砲塔側面に取り付けるチェーン8個はちょっと苦労しました;幸い予備が2個入っているので、失敗しても何とかカバーできます。

全体的なディテールのクオリティはレビュー写真で確認していただくとして…タミヤ式の正統派戦車キットとは明らかに雰囲気がかなり異なる印象です。まず一部のパーツを除けばほぼすべての組み立てがスナップフィット方式でサクサク組める感覚が違いますし、全体的なディテールのエッジが鋭くてバンダイらしい仕上がりになっています。またミリタリーキットの性質上やはり塗装が映えるキットではありますが、ある程度の色分けに加えて成形色も非常に高級感があるため、素組みだけでも十分きれいに仕上がる印象です。

「塗装しなければ戦車じゃない!」と叫ぶコアなミリタリーマニアの目線から見れば、このキットを単なるおもちゃとして分類してしまう可能性もありますが、初中級者を幅広くカバーしようというバンダイの基本的なコンセプトを考えれば、十分に手軽で無難、そして洗練された形で発売されたキットと言えるでしょう。どうせコンセプトの異なるキットですから。

一点残念なのは、高価なSFミリタリーキットらしく、内部メカも再現してくれていたらよかったのに…という思いが残ります。かつてバンダイが1/48戦車シリーズで見せてくれたように、戦車内部の各種内装や装備類も再現していたら本当に究極のキットになっていたはずなのですが、内部に関してはかなり思い切ったほどスカスカな設計になっています。おかげで苦労して後部ドアを改造してオープン式にしても、中に何も見るものがないという虚しさが残ったりもします…残念。

そして重力戦線第2話をメインモチーフとして出たキットなのに…付属フィギュアに登場人物のハマン・ヤンデルやレイバー・スラーではなく、なぜか見当違いのキャラクターが入っているのも少し首をかしげてしまいます。せっかくなら劇中の主要登場人物をフィギュアとして前面に出した方がよかったのでは…(いったい何がしたいんでしょう…)

このキットの最大の問題はおそらく価格でしょう。どう考えても内容物に対して9000円という価格は高すぎる気がします。もちろんEXクラスのマイナーラインナップで、開発費もかなりかかっているだろうとは思いますが、正直3000〜4000円で手に入る同スケールのタミヤ戦車シリーズと比べると、2倍以上の価格です。確かにキット自体はかなり大柄で、考証重視のタミヤ戦車とは違い、外装にびっしりと細かいディテールが詰め込まれているのですが、それでも2倍超えの価格帯はやはり惜しい気がします。川口名人クラスの方が推し進めたからこそ実現したキットであって、売上アップが目標だったら絶対に出なかったんじゃないかと思いますね。そう考えると、この価格でも感謝すべきなのかもしれませんが…。

結果的に61式戦車の最大の魅力といえば、バンダイ流の最新技術で洗練された近未来ミリタリー作品を作れる、という点に尽きると思います。現代戦車の中でも洗練されていると言われるエイブラムスやメルカバ、K1などを並べても、明らかに一線を画すデザインですからね。ミリタリーも好きでガンダムも好きという方なら、本当に楽しんで組めるアイテムだと思います。一言で言えば、UCHGはまさに61式戦車のようなアイテムを世に出すために企画されたんじゃないか——そんな気さえしてきますね :-)

1/35 U.C.HARD GRAPH 地球連邦軍 61式戦車5型 セモベンテ隊 | 2009.1 | ¥9,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。