HGUC RX-104FF

HGUC 1/144 ペーネロペー

Kit Review

素組み + シール + スミ入れ

長らくインジェクションキットとして音沙汰のなかったペーネロペーが、ついにHGUCとして発売されました。ペーネロペーはガンダムの父・富野由悠季の小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」に登場する機体で、難解なデザインと好みが分かれる原作のせいでキット化は遠い話に思えていたのですが、2020年に公開される「閃光のハサウェイ」アニメを記念して、堂々とHGUCで登場することになりましたね。^^

まずHGUCらしからぬ6800円という価格で、大きな箱に入って発売されました。通常の4000円クラス以上の大型キットよりも縦横がさらに大きいビッグボックスです。内容物も充実していて、設定上の頭頂高が26メートル、全高が32メートルに迫るため、1/144にもかかわらずMGより大きなボリュームを見せてくれます。上の比較写真を見ればわかるように、本体だけでもMGファーストより大きく、装甲を纏ったペーネロペーに至っては、大抵のMGでは太刀打ちできないほどのボリューム感を誇っています。

ペーネロペーは本体となるオデュッセウスガンダムとFF(フィックスド・フライト)ユニットで構成されていますが、FFユニットを分解してオデュッセウスガンダムに合体させる設定がほぼ完璧に再現されています。また、ペーネロペー状態からフライトフォームへの変形も可能など、あらゆる面で完全版に近い構成で登場しましたね。

また高水準の色分けにより、少量のシールだけでも設定色がしっかり再現されており、広くて白い装甲表面には適度にパネルラインが入っています。ただしスミ入れをしないと少しぼんやりした印象になりがちで、私の場合は白い面が広すぎるのでグレーのスミ入れペンで薄めのスミ入れを施しました。(濃いスミ入れを批判する人が多すぎて…輪郭をはっきり見せたくてやってるんですけどね…T_T)

可動域について見ると、本体のオデュッセウスガンダムはAクラスの四肢の曲がりを見せています。ただしペーネロペー状態では複雑な装甲のせいで、大きくダイナミックなポーズを取るのは難しいですね。関節にはポリキャップが使われておらず、やや渋めに感じるくらいなので、本体の保持力はまったく問題なさそうです。ただしペーネロペー状態では装甲が大きく重すぎて、どうしても少し不安定な面が出てきますね。特に股関節のボールジョイントが心もとないのですが、それでも後部のテールをあえて床に接地させて支えとして使えば、なんとか自立は可能です。

そのためMG用スタンドが同梱されており、スタンド用ピンと股関節穴が大きめに設けられているので、スタンドとの接続はとても良好です。ただしとにかく大きくて重いため、重心をうまく合わせないと片側に傾いたり、最悪倒れてしまう恐れもあります。より安定して支えるためにアクションベースを使いたくても、スタンド固定穴のサイズが大きく異なるため、ある程度加工が必要になりそうですね。

変形・合体の工程を見ていくと、分離した装甲をFFユニットとして合体させる過程は比較的スムーズで、無難な接続強度を見せてくれます。ただしペーネロペー形態でオデュッセウスガンダムと合体させた場合は少し不安定で、本体の関節強度がギリギリなため、あちこち触っているとフロントスカートなどのパーツがポロリしやすいです。それでもボリュームと重量を考えれば、まずまず健闘した接続強度と言えそうですね。

また先ほど色分けが優秀と述べましたが、成形色の面では好みが分かれる余地があります。最も広い面積を占める白の成形色が、最近のガンプラと比べるとやや懐かしい雰囲気を感じさせるんですよね。質感もそうですし色味もそうで…実際に見ると正直、旧版ガンプラの白に近い印象です。技術や素材が足りないわけではなく、明らかに意図的な色味に見えるのですが…。

まとめると、MGを圧倒するボリュームと迫力、色分けおよび合体・分離のギミック面は期待以上の出来でした。ただし不安定な関節強度と、やや古めかしい印象の成形色やパーツ構成が少し惜しいところです。組み立て感覚も、ちょうど15年ほど前に発売されたガンプラを作っているような感じがします。こういった様々な点を踏まえると、MG ディープストライカーに近い印象のキットで、待ち望んでいたファンにとっては発売されただけでも感謝できる、オールドファンの長年の夢が叶ったようなキットと言えそうです :-)

HGUC 1/144 ペーネロペー | 2019.10 | ¥7,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。