HGUC NZ-666

HGUC 1/144 クシャトリヤ

Kit Review

素組み
+ スミ入れ + シール

機動戦士ガンダムUCの電撃アニメ化決定とともに、本格的にUCの機体がキットとして登場し始めました。本来なら最近のアニメシリーズと同様に普通のHGグレードで出てもおかしくなかったんですが、さすがは宇宙世紀ということで堂々とHGUCに加わりましたね。同じHGグレードとはいえ、HGUCのほうがクオリティが高いので、これは素直に歓迎できる話です。

MGユニコーンやシナンジュを見ればわかるとおり、UC系キットのデザインは非常に華やかで複雑です。ガンダムとガンプラを代表するデザイナー、カトキハジメ氏の最新デザインとして、初めて見たときはプラモデル化とは縁遠いデザインだと感じたほどでした。その中でも特に注目を集めたのは、やはり巨大なバインダーを背負ったクシャトリヤで…トップバッターとしてこれほど大きく複雑な大作を投入してきた理由は、おそらく最初から勢いをがっちり掴んでやろうという意図なんでしょうね。

クシャトリヤの設定身長は22.3mで、サザビー級ではあるんですが…問題は巨大なバインダー4枚です。このバインダーのせいで機体のボリュームがものすごい迫力を放つわけですが、ディテールはともかく、キットとして組む際には固定が難しそうな構造だと言えます。そのため経験的に、クシャトリヤのような機体がインジェクションキットで出ることはないだろうと思っていたこともありました。やはりこのキットの発売と同時に最大の疑問として挙げられたのも、バインダーの保持力でした。

まず私自身もキットを組んですぐにこの部分に集中していろいろ検証してみたんですが…HGUCクシャトリヤ開発の最大の課題はやはりバインダーの保持力だったはずで、バンダイは99.99%完璧に成功させています。まずバインダーの可動域を確保するために4ポイントの多関節で構成された接続部を採用していて、頭の中で想定していた十分な可動域がしっかり出ています。そして金型のクリアランス調整がうまくできていて、まるでMGザクIIの滑らかなABS素材のようにスムーズでありながら十分にしっかり締まる、気持ちのいい関節強度です。写真でご覧のとおり、関節中間部が垂れ下がるのを防ぐストッパーギミックと、最終バインダー固定部には固定用スイッチまで付いていて、満点の保持力を見せてくれます。実はこういった別途の固定ギミックがなくても関節強度自体が非常に優れているので、どんなポジションに置いてもバインダーがしっかり固定されます。とにかくバインダーの保持力はまったく心配しなくて大丈夫です!!

バインダーの保持力に加えて、スタンドへの固定性でも一段階アップグレードされた姿を見せてくれます。このキットは1/144ですが、設定上のサイズが非常に大きいため、1/100対応のアクションベース1を使用する必要があります。そこにクシャトリヤ専用の固定アダプターが付属しているんですが、従来の丸いピン形状やコの字型クリップ式の固定部ではなく、H形鋼の鉄骨構造のような固定部を採用しています。おそらくバインダーを展開したアクションポーズなどを再現する際、従来の固定パーツでは重心によって保持力が落ちることが懸念されたのでしょう。そのためこのように複雑にロックされる固定アダプターを入れてくれたようですね。実際に使ってみると、しっかり固定されてスタンド上でどんなポーズを取っても安定しています。こんな細かいところまで気を遣ってくれるとは、ありがとうバンダイ :-)

もともと設定身長が高い上に巨大なバインダーまで付いているので、キットの迫力は実物を見ないと想像しにくいほどの存在感を放っています。写真でご覧のとおり、たいていのMGでは太刀打ちできないようなボリューム感を誇っています。写真だけではそのサイズ感を伝えきれないんですが、実物を見ると本当に口が開いてしまうほどの迫力です。

巨大なバインダーの保持力が優れているので、大きく広げた状態や展開した状態でも気軽にアクションシーンを構成できます。バインダーを全開にした幅が50cmを超えるので、その迫力もすさまじいです。さらにバインダーの先端それぞれに多関節のサブアームが付いているので、より迫力のあるアクションショットが作れますね。

細かい部分に目を向けると、HGUCでありながらキットが大きいぶん、メガ粒子砲部分のイエローまで丁寧に色分けされています。胸部と前腕の紋様はMGシナンジュと同様にシールで処理されていますが、シールの品質が良いので違和感は少ない方です。このシールを黒い部分ごとそのまま貼ってしまうと、凸モールドが見えにくくなる問題があるんですが、つまようじなどでしっかり押さえてやればそれなりに立体感が出ます。私の場合はシナンジュと同様に白い部分だけ切り取って貼ることで凸モールドの立体感を100%活かしましたが…少し手間はかかります。^^; 手間はかかっても決して難しい作業ではないので、立体感を活かしたい方は一度試してみる価値はあります。(ちなみに水転写デカールは入っていません)

いくつか気になる点や注意点を挙げると、4枚の巨大なバインダーをまったく同じ位置とバランスで固定するのは少し難しい面があります。接続部が非常に多関節なので、4枚を対称的に揃えるのは思ったより簡単ではありませんでした。^^; ただ少なくともグラつくわけではないので、それほど欠点とは言いにくいですが…他の部位と比べて、肩の真上に差し込む固定ピン部分は若干保持力が弱い感じがします。とはいえ固定を大きく妨げるほどではありません。他の部分が非常にしっかりしているので、相対的にそう感じるだけかもしれませんね。それとバインダー先端のサブアームは、ほんのわずかに保持力が弱めです。グラつくほどではないんですが、もう少し渋くてもよかったかな…と思いました。

全体的に優れた造形に加え、圧倒的なボリューム感が見どころのキットで、あの大きなバインダーが非常にしっかり固定されるため満足感も大きいキットです。HGUCとしては4500円と高めの価格ですが、これだけの迫力を見せてくれるなら、たいていのMGより優れているとさえ思えてきます。

アニメがどうとか、新参機体がどうとか、設定がどうとかは一切関係ありません。ただその迫力一発で完全にやられてしまうキットなので、迫力に弱い方なら絶対に買わずにはいられない超必殺の大当たりアイテムです! :-)

HGUC 1/144 クシャトリヤ | 2009.10 | ¥4,800

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。