HG MSZ-006

HG 1/144 ゼータガンダム

Kit Review

素組み + シール

※本キットは1990年発売の最初のHG4種のうちの1つですが、レビューのアップロードは2021年1月となりました。筆者も90年代初頭にこれらのキットを購入して組み立てていましたが、塗装・改造済みの状態だったためレビューができずにいました。今回、遅ればせながら苦労して未開封キットを入手し直し、素組み状態でレビューしたものですので、参考にしていただければ幸いです。^^

本キットは1990年に発売された最初のHGシリーズのひとつ、HG ゼータガンダムです。HG ファースト&Mk-IIと同様にシステムインサートが採用されており、1パーツに複数の成形色が再現されています。ただし変形ギミックの都合上、一体成形の関節フレームは採用されておらず、専用ポリキャップが付属しています。

まずMS形態を見ると、旧版1/144とは比べものにならないほど優れた素組みビジュアルを見せてくれます。もともとファーストやMk-IIよりカラフルな設定なだけに、ビジュアルの差がよりドラマチックに感じられます。ただしシステムインサートだけでは足りなかったのか、一部の色設定はシールで処理されています。とはいえシールの発色が思いのほか良く、ほぼ塗装したような、あるいは色分けされているかのような自然な仕上がりになっています。

ただし変形用の股関節可動部が正面方向にしか向いていないため、プロポーションがどうしても少し硬くなりがちです。脚を少し外側に開きにくく、股関節を前後に動かしにくい点は惜しいところです。肘・膝の可動域自体はオーソドックスな90度レベルですが、固定的な股関節のせいでポーズが取りにくいですね。その一方で専用ポリキャップが採用されたことで、複数の変形ギミックがあるにもかかわらず関節強度が安定しているのは助かります。

この旧版HG ゼータガンダムの真の見どころは変形プロセスです。後に差し替え変形を採用したHGUCとは異なり、差し替えなし変形を追求しています。もちろん頭部と腰部は分離する必要がありますが、ウェイブライダーではなくウェイブシューターのシールドとウイングが採用されたことで、変形が非常に簡単になりました。通常問題になりやすい股関節とウイング可動部も、このキットではサッと一度折り曲げるだけで簡単に配置できます。他はともかく、 歴代屈指の変形が簡単で手軽なZガンダムと言えるのではないでしょうか。

ウェイブシューターについて補足すると、従来の大気圏突入用ウェイブライダーとは異なり、大気圏内飛行のみに対応した飛行ユニットです。大型のウイングバインダーとウイング、そして幅広のシールドに変更されたことで大気圏内での低空飛行が可能となり、航続距離も向上したという設定です。実のところ、ウイングを180度回転させてウェイブライダーに変形させるのが難しいため、HGで簡単な変形を実現するために無理やり作られた設定のような気もしますが…^^;

ウェイブシューターへの変形後の形もなかなか悪くなく、シンプルな変形のわりに期待以上にシルエットがしっかりまとまっています。ウイングが大型化したことでボリューム感も増しました。ただし床に置くと後ろに大きく傾いてしまいディスプレイしにくく、スタンド穴もないため空中に飾るのも難しいですね。ハイパー・メガ・ランチャーでも付属していれば台座代わりになったのに、この点は少し残念です。このようにウェイブライダーとは異なり、ウェイブシューターは構造的に変形が簡単なのは確かです。その後、プレバン限定品としてHGUC Zガンダム [G.E.P.] バージョンがウェイブシューター仕様としてオマージュされ発売されました。

いずれにせよ、1990年製とは思えないほど優れた素組みビジュアルと変形ギミックを持つキットです。HG ファーストやMk-IIと比べて関節もしっかりしており、扱いやすいですね。何より、シンプルながら完成度の高いウェイブシューター変形ギミックは、十分に「伝説」として語り継がれる価値があると思います。:-)

HG 1/144 ゼータガンダム | 1990.6 | ¥1,200

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。