Kit Review
素組み
素組み
2018年4月、コトブキヤから1/60 アーバレストが発売されました。2014年に発売されたレーバテインに続いて2作目となるコトブキヤのフルメタル・パニックキットですが、皮肉なことにバンダイからも同じキットが同時期に発売されることになりました。コトブキヤ版はTSR(ザ・セカンド・レイド)版、バンダイ版は第4期インビジブル・ビクトリー版という違いはありますが、いずれにせよ比較は避けられない状況です。
そもそもレーバテイン・アーバレスト・ガーンズバックは似たようなフォーマットのメカなので、キットの基本構成は以前発売されたレーバテインと近いものがあります。もちろんレーバテインとはデザインがかなり異なりますが、組み立て感や特徴はどうしても似通ってきますね。
基本的には四肢・腰の可動域が優れており、関節強度も比較的しっかりしているキットではあるのですが、動かしていて気持ちいいかというと、なかなかそうとは言い切れません。全体的に関節強度のバランスが微妙で、少し緩い箇所ときつい箇所が混在している感じなんですよね。ただ、柔軟な可動域を活かしてポーズをしっかり決めてしまえば、ポーズの保持自体は悪くありません。
問題はパーツがポロリしやすい箇所が多くて、ポージングがしづらいという点です。特に上半身と腰の接続ポリキャップが外部に露出した構造になっているため、そのままポロリするケースが頻発します。通常ポリキャップはパーツ内部に固定するものですが、なぜか上半身下部のポリキャップは下側から差し込んだだけの状態なので、抜けやすい構造になっているんですよね。そのほかにも動かしているうちにポロリするパーツがあるので、ある程度追加で接着剤を使う必要があります。
それでもギミックと武装の再現度はかなり充実していて、ショットガンと単分子カッターは太ももとリアスカートのどちらにも選択して装着でき、口にダガーをくわえた状態も差し替えで再現されています。さらに電線パーツを使ったワイヤーガンも再現されているのですが、前腕部への固定部分が弱くてポロリしやすい傾向はありますね。それでもバンダイ版にはワイヤーガンがないので、コトブキヤ版ならではの強みのひとつと言えるでしょう。
このキット最大の差別化ポイントはラムダ・ドライバーオープンギミックで、肩と背中の複雑な展開ギミックが可動式で再現されている点です。そこに8枚のブレードを追加で差し込むことでラムダ・ドライバーのオープン形態が完成します。バンダイのアーバレストが差し替え式で済ませた部分を可動式で再現してくれたのは素直に評価できますね。^^
全体的にコトブキヤキットの中ではなかなか良い出来と言えるキットではあります。ただ問題は、独占ライセンスではないためバンダイからも同時期に1/60 アーバレストが発売されたという点です。全体的な品質感ではどうしてもバンダイに軍配が上がりますし、決定的なのはバンダイの2800円に対して2倍以上の5800円という価格がネックになりそうですね。
消費者目線で冷静に見ると、コストパフォーマンスでは到底太刀打ちできない内容で、可動式ラムダ・ドライバーとワイヤーガンを除けばバンダイより優れている点も特にないため、TSR版をどうしても手に入れたい方やコトブキヤの熱心なファン以外にはなかなか勧めにくいキットになってしまいましたね :-)
ARX-7 アーバレスト | 2018. 4 | ¥5,800
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。