Kit Review
素組み
素組み
2015年発売の真ゲッターに続き、同様のコンセプトで2016年にはマジンカイザーが発売されました。スーパーロボット大戦でマジンガーの後継機として登場した機体で、ゲームでの人気を受けて2001年にアニメ化もされましたね。
マジンカイザーは真ゲッター同様、勇者系に近いメカニックなので全体的にゴツゴツとした外見をしています。コトブキヤらしく、素晴らしい立体感でよく仕上がっています。特に40cmにもなる巨大でずっしり重いカイザースクランダーのおかげで、完成後の迫力は相当なもの。存在感は抜群ですが、飾り棚にそのまま展示するにはかなり場所を取るサイズではあります。
マジンカイザーの関節で最大の特徴は延長関節で、普段は外観をすっきり見せるために関節部がほぼ見えないよう隠れています。関節を曲げると内部からスライド式に関節が伸び、90度近い無難な曲げ角を見せてくれる仕組みで、肘・膝・足首部分などに採用されています。構造的には外観のすっきり感と可動域の両立を狙った設計ですが、問題は肘や膝の関節を伸ばすたびに関節自体がポロリしてしまうという不便さもあります。また、腰関節が信じられないほど柔軟なキットで、おそらく組み立て式プラモデルの中では最も広い範囲でダイナミックに(?)動く腰ではないでしょうか。
それでも足首の関節と接地は意外と良好で、全体的な関節強度もかなり渋めなので、コトブキヤキットにしてはポーズの保持力が高い点は評価できます。大きくて重いカイザースクランダーを背負ったままでもしっかり自立できる点も印象的で、どんなポーズを取っても期待以上にきちんと固定されますね。特に蹴りポーズは個人的にどんなキットよりもカッコいいと思っていて、片足でしっかり機体を支えて立つ姿はなかなか感動的でもあります。
追加ギミックとしては、頭部のカイザーパイルダーが合体形態と飛行形態の2種類で付属し、カイザーブレードを胸部から引き抜くシーンを再現できるようになっています。カイザースクランダーは分離・装着が可能で、外した後は腰の穴にカバーパーツを被せてすっきり仕上げることができます。
個人的にこのキットで一番しんどいポイントは組み立て工程です。基本的には接着剤なしでスナップフィット組み立てができるようピンの嵌合力は高いのですが、問題はあまりにもきつすぎて組み立てが大変なこと。真ゲッターも少しそういう面がありましたが、マジンカイザーはさらにひどく、パーツが完全に結合しないまま、ありとあらゆる手の力、果てには久しぶりに歯と顎まで使ってようやく押し込んだパーツが多数あります。しかもレビュー写真を見ても分かるように、いくら力を入れて押し込んでも合わせ面がぴったり密着するまで嵌まらず、諦めたパーツもいくつかあります。
問題は凶器のように鋭いパーツが多いため、こうして力を入れながら組み立てるのがさらに大変だという点で、私の場合も全力でパーツを押し込んでいて手が滑り、鋭いパーツに刺さって出血してしまいました T_T バンダイの場合は海外輸出向けの安全基準のため鋭いパーツを作らないのですが、コトブキヤの場合は造形を優先するため非常にシャープなパーツも多く、こういった問題が起きてしまいます。とにかく組み立てのきつさと苦労がありますので、組み立てる方はあらかじめご注意ください。
このように組み立て面ではかなりしんどいキットですが、完成後のプロポーションと存在感は「さすがコトブキヤ!」と思わせるキットです。バンダイキットでは味わいにくい独特の華やかさとド派手な雰囲気が感じられるキットで、マジンカイザーのプラモデルとしては決定版的な仕上がりですね。コトブキヤらしく7800円という価格がそれなりのハードルではありますが、スーパーロボット大戦のマジンカイザーファンなら欲しくなる良アイテムだと思います。:-)
マジンカイザー | 2016.7 | ¥7,800
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。