MG AV-98

MG 1/35 イングラム1号機

Kit Review

素組み+スミ入れ+部分塗装+デカール

2001年の夏、彗星のごとく突然イングラムがMGとして発売されました。ガンダムシリーズの専売特許と思われていたMGラインナップに、突如として非ガンダム系メカが登場したのはかなり驚きで、新鮮でしたね。

パトレイバーはかつて1/60スケールで複数の機体がキット化されていましたが、いかんせん古いものなので今見るとサイズも小さくずんぐりとしたプロポーションで今ひとつです。(それでも10数年前の当時はかなり力の入った製品だったと記憶していますが。)発売当初は流通に問題があって国内への正規入荷がなく、かなり苦労して入手した記憶があります。1年ほど経ってから大量に輸入されて入手しやすくなりましたが……

MG イングラムは1/35スケールで、まるでミリタリーモデルを連想させるスケールで登場しました。基本サイズは20cm以上あり、たいていの1/1ダブルオーガンダム系キットよりもはるかに大きいです。(RX-78との比較写真参照)その大きなサイズにふさわしく、このMG イングラムキットの最大の見どころはディテールと設定再現にあります。

まずMGらしい全身の内部フレーム……フレームのディテール自体はそれほど大したことはありませんが、とにかく全身の骨格を先に組み上げてから装甲を被せる方式は、このキットが「MG」であることをしっかり実感させてくれます。すっきりとした外装のディテールは原作に合わせて非常に抑制されており、過剰なパネルラインのないシンプルな魅力を見せてくれます。外からはほとんど見えないコクピット内部のメカ再現や、カメラアイ内部のメカなど、細かい部分までディテールがしっかり生きています。特にコクピット内部のディテールとセンターコンソールの可動などは注目ポイントです。(注目しようにも内側にあってよく見えないのですが -.,-;)

色分けについては、白と黒が交互に入る基本機体色に関しては完璧に分割されています。特に塗装なしでは再現が難しいシールド部分まで巧みにパーツ分割して設定色を再現している点は、当時としては驚くべき試みのひとつです。ただし機体デザインの特性上、あちこちに細かい部分塗装が必要な箇所が多いです。顔のクリアパーツ類や頭部アンテナのグレー部分、コクピットの窓枠、肩や胴体のライト類など、挙げればかなりの数になります。

特にパーツ分割で惜しいと感じる点は、肩の警光灯は赤いクリアパーツとして別途用意されているものの、顔のカメラアイ部分や腰・肩の小さな点滅灯が無色透明のクリアパーツのまま出てきてしまっている点です。後に発売されたグリフォンが設定色どおりのクリアパーツで再現されていることを考えると、少々残念に感じます。特にグリーンのクリアが再現されていれば、キットの完成度は極上になっていたと思います。結局私も仕方なく、目と肩・腰部分にオレンジ、グリーン、ブルーのクリア塗料を調色して部分塗装しました。他はともかく、目の部分だけはクリアグリーンを塗ってあげないと本当に映えません。

また、コクピットとパイロットが外部から完全に見える設計のため、パイロットを塗装するかどうかで仕上がりの差がかなり大きいです。そのため私も悩んだ末に、それなりに頑張って(下手なりに)塗装しました。^^

そのほか各種設定再現も見どころで、特に脚部に収納されたリボルバーを取り出すためのシステムが目を引きます。脚部装甲を開けると自動的にリボルバーが連動して上がってきて、腕部はスッと引き抜いて掴めるようになっています。また複雑なコクピット部が複数のパーツに分割されており、設定どおりに完全開閉が可能です。シールドの中に警棒を収納することもでき、胴体上部のライトは開閉式ではないのが惜しいですが、交換式でも再現されています。手は6種類が付属し、可動式・固定式・アクション式が各一対ずつ入っており、フィギュアはコクピットに座った同スケールのノアと、立ち姿のアスマが付属しています。ディテールは平均的なレベルです。顔の装甲は暴動鎮圧用の保護装甲にも交換可能で、この内容であればイングラムに必要な機能はすべてフルオプションで再現されていると言えるでしょう。

可動域は思ったより悪く、平均以下のレベルです。特に腕・脚・腰などの主要な接続部がポリキャップなしで、ABSの固さとネジ式関節だけで固定される構造になっており、そのせいで関節部が非常に固く、動かしにくいです。少なくともガタつきはありませんが、逆に固すぎるせいで動かしているうちに関節がポロリしがちです。特に腰部が頻繁にポロリするため、上半身だけ持って移動しようとすると下半身を床に落としてしまいがちです。膝の接続部も保持力がやや弱く、膝カバーもポロリしやすいです。全部接着剤で補強でもしないと精神衛生上よくないポイントが多数……とにかく可動に関しては、可動域・関節強度・保持力のすべてにおいて最低点をつけたいくらいです T_T

可動域や関節の問題を除けば、ディテール・プロポーション・設定再現といった面では本当に素晴らしい出来のキットであることは間違いありません。うまくポーズを決めて飾っておくと、体格もよくプロポーションも良好で、ディスプレイ映えもなかなかのものです。そういった諸々の要素を抜きにしても、私のような長年のパトレイバーファンにとっては本当に最高のプレゼントです。かつての1/60とは次元が違う、まさにMGらしく全機能がフルオプションで揃った総合プレゼントセットとでも言いましょうか。品質面では不満な点も多いですが、このレベルで出してくれただけでも感謝しかありません。^_^

MG 1/35 イングラム1号機 | 2001.7 | ¥3,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。