MG MSZ-006

MG 1/100 Zガンダム

Kit Review

素組み + 部分塗装 + スミ入れ + デカール

ガンダムシリーズ永遠のライバル機であるRX-78とザクに次いで、最も人気の高いガンダムといえば?それはもちろんゼータガンダムでしょう。だからこそ3番目のMG機体として当然のようにゼータガンダムがリリースされました。(番号上は5番目ですが、前の2つはどうせ成形色カラバリなので)そしてこのMG ゼータガンダム最大の問題は、 高い人気ゆえに早く出すぎてしまった ことが、逆に惜しまれる結果となってしまいました。

このMG ゼータは、実に多くのガンプラファンにとって愛憎入り混じる存在となったキットです。また期待値が高すぎたがゆえに、かなり過小評価されてしまった面も多い、ちょっと気の毒なキットでもあります…いろいろと物議を醸しましたが、それだけ人気の高い機体だということでしょう?

まず、MG ゼータは初期MG開発者たちの職人魂の集大成とも言えるキットです。3000円という(もちろん昔なのでより安く出せたのでしょうが)価格が信じられないほど充実した内容と執念深い設計が光り、なりに完璧を追求しようとした痕跡がそこかしこに感じられるキットです…箱も通常の3000円クラスのMGとはまったく異なる大きなサイズです。RX-78 v1.0やザクIIよりも一段レベルアップした設計思想や洗練されたスタイルなど、細部まで見ていくと本当に歴史的な名作の一つです。

▶ 愛憎のキット。タコ足ガンダムの汚名…

しかし今となって多くのガンプラファンにとって愛憎の対象となった最大の理由は…技術的な限界による関節の弱さ、いわゆる「MG ゼータ=ゆるゆるガンダム」という汚名がついて回ることになってしまったことです。実際のところよく考えてみると、MG ゼータの関節はそこまでゆるゆると呼べるものではありません。ただ立てておいても勝手に倒れるわけでもなく、ひどく渋いわけではないというだけで、本当にぐにゃぐにゃの生タコのようなゲルググ初版と比べれば、まったくゆるいとは思えません。胴体の関節に関してはそれなりにポーズを決めることができますが…

最も気になる問題は背面の翼部分で、サイズに対して接続部があまりにも貧弱な設計になっているため、写真でわかるように勝手にだらしなく開いて垂れ下がってしまう問題がかなり深刻です。(1996年の初版も2004年の再販版も同様。つまり個体差も関係なし)そして初期作らしく保持力も弱く(-_-;)、複雑な変形ギミックのせいで各部を動かしているとあちこち余計な部分まで動いてしまうこともあります。背中の重さで膝に大きな負荷がかかるのですが、その負荷に対して関節の渋みが足りず、不安定な面もあります。

これに加えて、昔の1/100の構造と比べると変形ギミックは格段に進化しているものの、あちこち折れ曲がったり動いたりする箇所が多すぎるのが足を引っ張っています。実際、飾っておくMSモードよりも、ウェイブライダーに変形させると機体のあちこちからきしみ音が出て、固定がうまくできません。それなりの固定部は存在するものの、あまり役に立っていない感じ;特に新たに試みられた脚部連結板の変形ギミックは、構造的にはかなりナイスなアイデアなんですが、ウェイブライダーモードで固定がうまくいかず、お荷物になってしまいます。そのためウェイブライダー変形後に脚全体の固定がうまくできず、ぐらぐらと揺れてしまうんですよね。また下側に固定した翼部も固定が曖昧で、機体にぴったりくっつかずに下に垂れてしまったりと……とにかくMSモードよりも、ウェイブライダーモードでの保持力が不安なキットです。

ただ、後ろの翼がぐらつく問題は、一般的に使われる瞬間接着剤を連結部にちょっと塗って数時間しっかり乾かすという方法で、ほぼ完璧に解決できます。関節がはまる穴を狭くしてきつくしてしまえばいいわけです。指の保持力も同じ方法でかなり改善されるので、MG ゼータを作る方には、少なくとも後ろ翼の連結部だけは瞬着補強を強くおすすめします。改造と呼ぶのも恥ずかしいくらい本当に簡単な方法ですが、効果は抜群です。

とにかく、こういったタイトでない関節ギミックのせいでストレスを感じた方も多く、そのために「ゆるゆるガンダム(またはタコガンダム~)」という汚名を着せられることになったわけです。関節さえしっかりしていれば本当に画期的なクオリティだったはずなのに、大きな惜しさが残ります。

▶ MG ゼータの再評価

この頼りない関節を抜きにして話せば、実はMG ゼータはかなり優れたキットです。1996年当時はMG ファーストv1.0以上のセンセーションを巻き起こし、模型誌がこぞって絶賛を並べたほどでした。私自身もその当時MG ゼータを作ってみて、あまりの感動に感激の涙を流したほどです。当時の基準では驚異的な色分けと設定色の再現、旧版1/100とは比べ物にならないほど改善された変形方式、非常に洗練されて新鮮な印象のカトキハジメスタイルのプロポーション、LED発光機能にディテールが最高のランディングギア、完璧なギミックのハイパー・メガ・ランチャーまで!T_T まさにゼータが持つすべてを全力で完璧に再現してくれたバンダイの開発者たちに敬意を表したものです。

そしてそれ以前に出ていた昔のバンダイのガンプラは関節が概してイマイチだったため、MG ゼータのゆるい感じなどは単なる改善ポイント程度にしか思われていなかったのが正直なところです。しかし後から発売された後継機とも言えるリ・ガズィとゼータプラスは、MG ゼータとは異なり機体全体がしっかりとした関節を見せてくれたことで、MG ゼータのゆるゆる関節は厳しい批判の対象になり始め、多くの人がRX-78のようにバージョンアップされることを期待するようになったわけです。特にゼータプラスのより完成度の高い「しっかりした」変形システムと比べて相対的に見劣りするようになったため、「変形キットだからしょうがない」という言い訳が通じなくなってしまったのです。

レビューをアップグレードする2005年の時点から見ても、じっくり眺めてみるとMG ゼータはそれなりに一時代を画したキットであることがはっきりと感じられます。当時は本当にとても新鮮で洗練されて見えたプロポーション……旧版1/100と比べて格段に進化した印象でした。今の時点では人によって好みの差が大きく、いつの間にかカトキハジメのデザインに飽きた多くの人が原作のプロポーションをより求めるようになってしまったようです。もちろんプロポーションの印象は個人差がある部分。おそらくMG ゼータ、そしてまったく同じデザインのPG ゼータのデザインに飽き飽きしてきたところに、レトロ調でリリースされたHGUC ゼータが人気を集めたことで、さらにそういう流れになったようです。流行というのはやはり変わるものですね。

MG ゼータの武装を見ると、どれもギミックが非常によく再現されていて、PGと比べてもほとんど遜色ないほどです。むしろPGにはハイパー・メガ・ランチャーのようなかっこいい武装が省かれていますよね。グレネードの再現も良く(これは実は旧版1/100でも再現されていたものですが)、脇腹のビームサーベル収納部の設定もグッド。MSモードとウェイブライダーモードの両方でコクピットハッチが再現されているのも良いです。特にMG ゼータは唯一無二で、指の関節が一つ多く可動するキットでもあります。もちろん実際にはあまり実用性がなく(保持力が弱いので^^;)、以降は完全に廃止された方式ではありますが、それでもMG ゼータをより特別なものにしているポイントの一つですね。

MG ゼータの変形方式は非常に画期的で、ゼータプラスにそのまま受け継がれるほど構造的なアイデア自体は素晴らしいものです。ただMG ゼータは変形構造を固定する方式が未熟で、そのために不満も多くなりはしましたが、とにかく変形後のウェイブライダーのプロポーションは一品です。特に大幅に改修された脚部連結板の変形方式は効果的ではあるものの、やはり固定がうまくいかないのが致命的で……またいまだに MGの中では唯一、発光システムを持つキットです。スタビライザーにLEDと水銀電池、スイッチ部があり、ウェイブライダーモード時にスタビライザーテールを点灯させることができます!バンダイの開発者たちがどれほどゼータへの愛情を持って開発したかがわかる部分ですね。

一点……変形ギミックに特化しているため、内部フレームが一切ありません^^; その分、内部に変形ギミックがぎっしり詰まっているわけですが……バージョンアップされたとしても、フレームを再現するのはやはり容易ではない構造でしょう。象牙色がかった青みがかった成形色は、意図的な色合いではあるものの、今となっては少し時代遅れな野暮ったさを感じさせます^^; 腕脚の可動域は意外にも完全に折りたためますが、実際のアクションポーズへの応用には限界があります。肩の可動範囲は狭いものの、代わりに腕の動く角度は良い方です。

▶ 結論

とにかく、旧版1/100 ゼータガンダム(主にアカゼの思い出……)を持つ方にとって、MG ゼータは非常に特別なキットです。80年代のあの旧版1/100は今見ると驚くようなクオリティですが、当時はあの不可能に思えた変形ギミックを再現してくれただけで多くの人を感動の渦に巻き込んだ思い出のキットです。そこにこのMG ゼータは旧版と比べて大幅に改善された変形方式を見せてくれることで、ホットドッグのような旧版1/100のウェイブライダーとは違い、スリムで本当に飛行機らしい印象を与えてくれたことで、さらなる感動の渦へと引き込んでくれたものです。 少なくとも1996年には。

ガンプラマニアなら、このMG ゼータを思うと私のように本当にあれこれ雑多な感慨がごちゃまぜに浮かんでくることでしょう。すでに最新の高品質キットだけに慣れた世代からは批判の集中砲火を浴びていますが、それだけ人気が高く期待値が高いことの表れでもあります。しかしMG ゼータの発売当時を覚えている方なら、そう簡単には批判しにくいキットですよ。批判というよりは、時間が経つにつれてどんどんクオリティが上がっていくガンプラを見ながら、MG ゼータへの惜しさがじわじわ大きくなっていった、という感じでしょうか。

他のどのキットよりも詳しく説明された上の写真を見ていると、MG ゼータ自体は決してチープなキットではないと感じていただけるはずです……3000円という価格に対して、ゼータのすべてが本当に充実して再現されている、開発者の職人魂が生きたキットです。そして少なくともMSモードに限っては、そこまでゆるゆるなキットでは決してありません。それなりにポーズが決まってちゃんと自立できますよ!主な問題は変形させる際に生じるストレスで……^^; それでもウェイブライダーに変形させた姿はなかなかかっこいいですしね。(固定がうまくいかないのが難点ですが^^;)

結局こういった関節と古いキットの限界のせいで、クオリティ面で手放しで高評価を付けにくいキットではありますが、かといって単純にチープなキットとも呼べない、ガンプラマニアにとっては愛憎半ばするキット、MG ゼータが汚名を返上する道は?結局2.0が発売されること。そしてついに2005年12月にゼータ2.0が誕生したわけです^^
 >> MG ゼータ2.0 レビューを見る

MG MSZ-006  Zeta Gundam
分野評点分析
合わせ目★★☆初期MG。あまり多くは求めまい;それでも特別目につくほどではない感じ。
成形色/色分け★★★★色分けは感動的。でも青みがかった成形色はちょっと時代遅れかな。
プロポーション★★★★カトキハジメらしい洗練されたプロポーション。but 意見が分かれるところ。
可動域★★★★見た目に反して完全に折りたためる。but アクションポーズへの応用はいまひとつ。
関節強度★★☆MSモードは問題ないけど、ウェイブライダーに変形させると本性が出る……^^;
内部フレーム★★なし……変形キットだから……フレームの代わりに、内部の変形ギミックが非常に優秀。
ディテール★★★★☆古いので精度は落ちるけど、丁寧に作り込んだ跡が感じられて満足。
武装/付属★★★★★ゼータに必要なすべての付属品が、これ以上ないほど完璧に再現されている。
パーツ数/価格★★★★★総計363パーツ。1000円あたりのパーツ数:121個。価格対比で非常に充実。
独自性/特異性★★★★★とにかくゼータガンダムだ。
Dalong's Point : 77 pts.

MG 1/100 Zガンダム | 1996.4 | ¥3,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。