MG RX-78-2

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム (MG 10周年記念モデル)

Kit Review

素組み + 部分塗装 + スミ入れ + デカール

このキットはMG発売10周年を記念したもので、日本国内向け・輸出兼用ではなく海外専用として発売された記念版です。上半身のみ赤にカラーリングが変更されたこの機体は、劇中でア・バオア・クーの攻防戦において頭部と腕部が吹き飛んで失われた実際のファーストガンダム本機ではありません。一年戦争が連邦軍の勝利で終結した後に行われた戦勝記念式典用として、ジムを改修して作られたレプリカ(複製品)という設定の機体です。このキットのデカールやその他の要素は、MGの父である川口名人が直接監修されたとのことです。

まず、このキットは既存のv1.0ファーストの金型をそのまま使用し、成形色のみ変更されたキットです。白の成形色はより明るくクリアになり、赤とグレーはより濃くなっており、上半身の成形色が赤に変更されている点だけが異なります。つまりキットの品質はファーストv1.0と大差ないので、あまり大きな期待はしないほうがいいでしょう ^^;

それよりも、オプションが追加されたキットと見るべきで、戦勝仕様として新たに追加されたデカールとMG10周年の英文カタログが付属しています。このデカールはなかなかカッコいいのですが、ガンプラファンにはおなじみの乾式デカールではなく、水転写デカールです。なので、初めて扱う方や私のようにしばらくぶりに扱う方には少々面倒なシロモノでもあります。貼るのに時間もかかりますし、うっかり破いてしまいやすいうえに、被膜も比較的弱めです。

水転写デカールはメーカーによって品質にかなり差があるのですが、実際にこのキットのものを貼ってみると、接着力がとても高いとは言えません。初心者の方は少し苦労するかも…。水に浸ける時間は5〜10秒程度にとどめ、長くなりすぎないようにして、一枚ずつカットしてから素早く位置を決め、水分をしっかり除去するのがよさそうです。

もう一つの付録であるMG10周年カタログは、60ページ超のオールカラー豪華版です。それなりに保存価値はあると思いますが、これのためにこのキットを買う価値があるかというと、少し難しいところです。というのも、多くのショップがおまけとして付けてくれることもあるので、このキットでなくても入手できる方法があるからです。内容の大部分は既存のMGキットを簡単に紹介する程度で、キット自体が海外専用版ということもあり、このカタログもすべて英語表記になっているのが、メリットといえばメリットかもしれませんが…。

もう一つの細かいメリットとしては…個人的にはMGファーストv1.0を何個作ったかもう覚えていないくらいですが、95年に最初に発売されたときは関節がゆるくて、その後一度ポリキャップの改修が行われたと記憶しています。問題は、こうなると製品の発売時期によって改修版だったり旧版だったりという運任せが生じることで(特にオンラインショップで買う場合はほぼ運次第)、新しいファーストv1.0バリエーションキットであるこのキットは確実に改修済みバージョンです。そのため、昔のファーストv1.0と比べると、明らかに関節の渋みが改善されたキットになっています。

ただ、いかんせん古いキットなので構造的な限界は残っており、肘がポロリしやすかったりシールドの固定がいまひとつだったりといった欠点はそのままです。大きな期待はできませんが、ゆるゆるで倒れないだけマシといったところです。

正直、このキットを見て真っ先に頭をよぎるのは、「せっかくのMG10周年記念作がこれ?」という思いです。バンダイの主力事業であるガンプラの中でも最も代表的なMGラインナップの10周年記念作なのに、です。どうせ初代ファースト1.0の単純な使い回しで済ませるなら、いっそ出さないほうがよかったのでは、とさえ思います。しかも記念版とはいえ、デカールと小冊子の追加だけで実に1,000円も値上がりした3,500円という価格も、なかなか納得しがたいですね。

たとえば、MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079のモールドを取り除いた真のファーストv2.0のエクストラフィニッシュ・パールメッキ版とか…もう少しリッチで品質の高いものを出してくれればよかったのに。いずれにせよ、惜しさの残る記念版です。

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム (MG 10周年記念モデル) | 2005.12 | ¥3,500

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。