MG

MG 1/100 真武者頑駄無

Kit Review

素組み
+ スミ入れ + デカール

以前から噂だけが飛び交っていた武者ガンダムが、ついにMGとしても発売されました。
この機体はガンダム無双ゲームに登場するキャラクターで、正確な漢字読みは「真武者頑駄無」(日本語発音:シンムシャガンダム)です。呼び方が少し曖昧な面があるのですが、
韓国では「武者(むしゃ)」という言葉よりも「武士(むさ)」のほうが馴染み深いため、「武者頑駄無」よりも「武士頑駄無」と呼ぶ傾向があります。バンダイコリアの公式製品名も「真武者頑駄無」となっています。

元のデザインからもわかるように、真武者頑駄無の特徴は
その華やかな色の組み合わせにあります。日本の武者の鎧をそのままガンダムに纏わせたようなデザインは、いかにも和風色が強いと言えますが、それについてあれこれ言うのは少し難しいところです。日本でデザインされたものを他国の歴史・文化的な基準で評価するのは慎重になるべきことですから。それよりも、そういった先入観に基づいて個人の好みが分かれるのは仕方ないことだと考えるのが妥当でしょう。

このキットは最初からバンダイが自社の色分け技術を
披露するために作ったキットのように思えます。特にコトブキヤを意識したと思われる部分が随所に見られますが、この華やかな色の組み合わせのほとんどがパーツ分割でうまく再現されています。頭部と火砲「従者刀」にシールが一部使われてはいますが、胴体・腕・脚・足などの主要部位の複雑な色の組み合わせがほぼ完璧に再現されています。特に膝の赤いリボンまでしっかりパーツ分割されているのを見ると、バンダイが本気でパーツを細かく分けてきたんだなと実感できますね..

最近コトブキヤが凄まじいレベルのパーツ分割で
華やかな色の組み合わせを実現していますが、実際の製品クオリティ自体はバンダイと比べると様々な面で劣るのが正直なところです。コスト削減のための中国OEM工場生産品らしく、成形色の色味も少し落ちますし、何より組み心地がちょっと微妙でした。コトブキヤのキットもスナップフィットとは言っていますが、実際には接着剤なしでは結合が弱かったり、そもそも結合できないパーツも数知れずあります。なんとなく合いが悪いパーツもありますし..

今回のMG 真武者頑駄無はコトブキヤ式の複雑で細かい
パーツ分割方式と同様ですが、組み心地はバンダイのそれと全く同じです。しっかりはまって、ぴったり合わさる感触がとても気持ちいいですね。他のどのキットよりも素組みの仕上がりが華やかで鮮やかなので、組み立ての楽しさがひと味違うキットです。

発売前から金色部分がゴールドメッキなのかそうでないのかで議論がありましたが、結果としてメッキではなく金色がかった色味で成形されています。
MG ストライクフリーダム通常版の感じとも少し違い、やや落ち着いた無難な金色です。ただ見る人の感覚によっては、本当に消化しきれていない黄金色に見えてしまうこともあれば、上品で高級感があると感じることもあるかもしれません。いずれにせよ、極端におかしく見えるほどではないといったところでしょうか。一方、槍と刀の部分はすべてキラキラしたメッキでしっかり覆われており、十分な効果を発揮しています。

素体がMG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079をベースにしているため、MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079のフレームと可動の特性をそのまま受け継いでいます。今見るとやや地味な印象もありますが、それなりに全身フレームを持ち、前後スイング式の股関節と一体型の脚フレームもそのままです。ただし前腕の装甲のせいで腕の曲がる角度が少し減り、足首に関節が追加されたことで可動域が若干変わっています。足首のガードがかなり分厚いため、足首の関節部がやや延長されるようにパーツが追加されており、そのおかげで背丈も少し高くなっています。

機体の構造はMG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079をベースにしているのは明らかですが、顔や
バックパックのスタイルを見るとMG ファースト Ver.Kaにも似ていて、少し混乱する部分があります。かといって実際にMG Ver.Kaと比べてみると、完全に同じかというとそうでもなく、微妙に異なります。(-_-;) 顔やバックパックについて、真武者頑駄無の元のデザインはVer.Kaを素体として使う機体なのですが.. プラモデルとして製品化するにあたっては、金型活用の観点からMG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079のほうが優れているため、MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079が採用された形です。そのためどちらでもあるような、ちょっとフュージョン感が漂う素体になっています。^_^;

基本的に外装がとても華やかで、可動域も上位クラスに
属するため、アクションポーズもかなり迫力があります。ただ.. 全体的な関節強度は非常に良好なのですが、MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079と同様に握力がやや弱く、長い武器を持たせたポーズがなかなか決まりません.. 握力が弱いなら手のひらに突起で固定できるようにしてほしいところですが、そういったギミックもなく、あの大きな武器を持たせようとすると苦労しますね ^^; また脚に追加された装甲が重いのか、股関節がかなり渋いにもかかわらず、スタンドを使ったアクションポーズ時に脚が下に垂れてしまう傾向があります。

一点、このキットはデカールとシールを2種類のスタイルで貼ることができます。Ver.加藤木仕様とオリジナル仕様の2種類です。シールのほとんどは両バージョンで共通していますが、デカールは全く異なる貼り方をする必要があるため、意外とスタイルがかなり変わります。スタイル自体はVer.Kaスタイルのデカールのほうが良いのですが.. 案の定、貼る量も多くなっています。^^;
普段からカトキハジメのファンを自称している私ですが.. 意外にもVer.Kaバージョンではなく普通のオリジナルバージョンでデカール貼りをしてレビューを進めました.. 実はゲームセンターCXを見ながらデカールを貼っていたら、うっかり気づかないうちにオリジナルを貼っていたので、そのまま進めることにしました.. (ごめんよカトキハジメ..)

いずれにせよ、なんとなくネタ切れによる代替アイテムのような印象もなくはないのですが、バンダイ史上屈指の色分け技術を遺憾なく発揮しており、それによって他のどのキットでも味わいにくい独特の組み心地を楽しめます。コトブキヤのキットを作ったことがある方なら.. コトブキヤ式の複雑なパーツ分割・色分けがバンダイクオリティと出会ったと思っていただければ分かりやすいでしょう。コトブキヤも着実に進化し続けていますが、やはり大先輩バンダイとの差をまざまざと感じさせてくれるキットですね..

日本の武者スタイルのデザインが嫌いという方には、どうしても好みに合わないアイテムになってしまいますが、キット自体の特性だけを見れば、本当に独特で個性的なMGと言えます。素組みだけで華やかな存在感を求めるなら、おそらくこれ以上のキットにはなかなか出会えないだろうと思わせてくれる、そんなキットです。:-)

MG  Shin Musha Gundam
分野評点分析
合わせ目★★★★★合わせ目はほぼ目立たない。槍のグリップ部分までスライド金型で処理。
成形色/色分け★★★★★過去最高クラスの色分け。百聞は一見に如かず。
プロポーション★★★★★華やかさと存在感は最強クラス。
可動域★★★★☆MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079ベースの優れた可動域だが、やや古さを感じる。
関節強度★★★★☆全体的にしっかりしているが、握力はかなり弱い。
内部フレーム★★★★★やや地味な印象はあるが全身フレーム。MG ガンダム Ver. O.Y.W. 0079とほぼ同一。
ディテール★★★★★特筆すべき点はないが、まとまったレベル。
武装/付属★★★★☆基本に忠実だがやや寂しめ.. メッキ武器の雰囲気はベリーグッド。
パーツ数/価格★★★★☆総418パーツ。1000円あたりのパーツ数83.6。微妙に割高感あり..
独自性/特異性★★★★★確かに個性的ではある。ラインナップの多様化なのか、それともネタ切れなのか?
Dalong's Point : 98 pts.

MG 1/100 真武者頑駄無 | 2008. 6 | ¥5,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。