MGをすっ飛ばしてPGへと直行したアストレイが、ついにMGとしても発売されました。その第一弾として登場したのが、ブルーフレーム セカンドリバイズバージョンです。順番的にはMGもレッドフレームを先に出すべきかとも思いますが、PG レッドフレームがすでに発売されている状況では新鮮味に欠けると判断したのか、ブルーを先に出してきたようですね。さすが代表的なカラバリ機体らしく、あらゆるバリエーションを準備しているのか、ランナー上にはかなり多くのシステムインジェクションゲートが散在しています。
かつての1/100アストレイは、当時としてはかなりの名品キットで、今見てもなかなかの可動域を誇る良キットです。アストレイはアニメには登場しなかったものの、独自の魅力的なデザインのおかげで多くのファンを獲得していたわりには、MG化が遅かった感がありますよね?やはり1/100ノングレードのクオリティがあまりにも高かったため、それを完全に超えられなければ叩かれると思ってMG化が遅れたのではないかと考えてしまいます。いずれにせよ、かなり遅い登場だとは思いますが、その分、超ハイクオリティでMG化されました。:-)
● プロポーション & 色分け
まずプロポーションは予想どおり、最近のMGのトレンドに忠実で、ノングレードと比べて大幅にスリムになった腕・脚・ボディに加え、頭部と足も小さくなっています。特に腕全体のボリュームはノングレードと比べて明らかに差が出るほど小さくなりました。ムッチリとしたコンセプトのアストレイではないため、がっかりする方もいるかもしれませんが、プロポーションだけを見ると好みが分かれそうです。
足もかなり小さくなったのですが……小さくしすぎたせいで接地に若干問題があります。足自体が小さいうえに、分割された足の前後の関節が完全に水平にならないため、少し不安定です。今回のMGアストレイは足が小さくなりすぎて、機能性にまで影響が出てしまっている感じですね……
色分けはMGらしく、ノングレードでは再現できなかった部分までほぼ完璧に再現しているのですが……アストレイ特有の白い指だけは分割が難しかったのか、さらっとスルーされていますね^^; また、胸上部の小さな青い部分はシールで処理されていて、最近のコトブキヤキットとは大きく対照的です。このサイズならコトブキヤなら必ずパーツ分割していたはずで、やはりバンダイはこういう微妙なポイントを必ず残してくるあたりが少し残念です。本当にガンダムマーカーを売るためのマーケティング戦略なんじゃないかと疑いたくなるほど……-.-;
そして誰もが予想できるように、フレーム類のほとんどがアンダーゲートで成形されています。もちろんこれはゴールドフレームに向けた準備でしょうが、おかげでゲート跡がかなり目立たないキットになっているのは、なかなかのプラスポイントですね。
● PGを超えるギミックと可動域
1/100時代からアストレイといえば可動域の王様として知られていましたが、MGアストレイはそれを超えるためにかなりの力を注いだようです。ノングレードでも可能だった腕脚の完全折りたたみはもちろん標準装備で、さらにPGのスカート固定部の構造をアップグレードして採用することで、可動域をさらに極限まで高めています。
PGアストレイでは、スカートが股関節の可動域を制限しないようにコの字型のスカート固定パーツを採用していましたが、その構造がMGアストレイにも適用されています。ただしPGとは決定的な違いがあって、それはフロントスカートの固定位置が異なるという点です。PGの場合はフロントスカートが通常どおり前側に固定されていて位置の移動ができませんでしたが、MGアストレイはサイドスカートとともにフロントスカートまでコの字型固定パーツに取り付けられています。つまり、フロントスカートの固定位置そのものを移動できるようになったということです。さらに、前側に固定されて上下にしか動かなかったPGとは異なり、MGはコの字型固定部が後ろ側に固定されてボールジョイント方式で四方向に動くことで、前方のスペースを大きく確保できるようになっています。(図と表を参照)
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固定位置
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可動角度
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フロントスカート固定位置
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PGアストレイ
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前側
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上/下
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股間アーマー
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MGアストレイ
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後ろ側
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上/下/左/右
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コの字型固定部
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このためPGアストレイでは、位置変更ができないフロントスカートのせいで太ももを上に持ち上げる際に大きな制約があり、決定的な欠点、あるいは改造が必要なポイントとして残ってしまっていました。おそらくそういった不満の声を多く受けたのか、今回のMGアストレイはフロントスカートまでボールジョイントのコの字型固定部を使って完全に横へ逃がせるようになっています。
結果として太ももがスカートの存在を無視して最大限に上がれるようになり、おかげで上のアクション写真のように脚を完全に上に蹴り上げたキックポーズや、難易度の高いアクションポーズが取れるようになりました。まさに前代未聞のポーズと言わざるを得ません……
これに加えて、PGで採用されていたギミックである、膝を曲げると膝アーマーが分割してスライドするギミックがMGにも同様に適用されており、太もも前面アーマーのスライドギミックもMGに再現されています。むしろMGはさらに一歩進んで、PGでも実現していなかった前腕アーマーの分割可動機能まで再現するなど、さまざまな面でPGよりもアップグレードされた部分が見受けられます。また足首のアンクルガードについても、内側のアンクルガードはボールジョイントで固定されており、脚を内側に傾けたときにかなり大きく曲がるよう配慮されています。
腰の関節でも初の試みがあり、腰の内部に二重関節が仕込まれています。腰を前に倒すとこの内部の二重関節が伸びながら腰がさらに引き出され、おかげでガンプラ史上最も腰が前に深く曲がります。フレームの状態では約45度、装甲を付けた状態では約30度曲がりますが、前だけでなく横への腰の動きもかなり柔軟です。一見すると保持力がやや心配な構造ですが、十分な渋みがあるため、腰が後ろに反り返るようなことは幸いなさそうです。
このようにPGのギミックの多くをMGにもそのまま採用し、さらに一部はアップグレードすることで、可動域に関しては過去最高クラスの、屈指の地位に君臨するキットとなりました。
● 関節強度 & 武装の固定
可動域がいくら優れていても、関節強度が低ければ台無しです。正直なところ、1/100アストレイは可動域は抜群でしたが、関節強度はいまひとつでした。特にバックパックが重いセカンド系になってから、重心を保つためにプロポーション自体が崩れてしまっていたのは事実です。また、高い評価を受けていたSEED系のMGも、どれも足首の関節は総じて不安定で……(ストライクとフリーダムが特にひどい)、関節強度は常に惜しいポイントでした。
これまでそういったフィードバックを多く受けてきたはずなので、今回のMGアストレイは他はともかく関節強度だけは死守したようです。MGアストレイは腕・脚・肩・股関節・足首に至るまで、どこひとつ頼りない関節がありません。あら探しをしようとしても、本当に頑丈なキットだと認めざるを得ませんでした……頭から足先まで、特にMG SEEDキットのように二重ボールジョイントで構成された足首部も頑丈で、重いバックパックを背負っていても少しポーズを整えてやれば、プロポーションを崩すことなくしっかりと自立できます。
1/100アストレイ セカンドの持病のひとつだったタクティカルアームズIIの固定部分も、MGアストレイでは固定ピンを使って差し込む方式にすることで、固定の問題を完璧に解決しています。1/100の場合は曖昧な固定部に「置くだけ」という感じだったため、固定が非常に不安定で重心も後ろに大きく偏り、扱いに困る面がありました。
こうして可動域が良く、関節強度も良ければ、最後にチェックすべきポイントは「ポロリしやすい」パーツがあるかどうかという点です。まず太ももを大きく動かした場合にサイドスカート(と呼ぶには小さすぎますが)部分がポロリしやすい傾向があり、コの字型固定パーツも時々外れます。ただし付け直しが簡単なので、相対的にそれほど気になるという感じではありません。お尻に付いているガトリング弾倉2つが時々外れることはありますが、しっかり押し込んでおけばそうそう外れません。
1/100アストレイ セカンドの持病のひとつは、太ももに付いているアーマーシュナイダーがポロリしやすいという点でしたが、MGアストレイはこの点もきちんと改善されています。1/100時代は脚を動かすたびにアーマーシュナイダーのシースが引っかかってポロリしていましたが、MGではシース自体をボールジョイントでしっかり固定しているため、自然にあちこち回転して位置を合わせてくれます。アーマーシュナイダーもさまざまな固定ギミックによって寸分の狂いなくシースに収められるため、絶対に外れません。むしろ技術力を誇示するかのように、シースにアーマーシュナイダーのグリップだけを固定して回転させるという謎の機能まで追加されています。
武装の固定でも独自の試みがありました。タクティカルアームズを分割してビームパーツを取り付けたソードアームという武装があるのですが、この大型武装を腕に取り付ける際に前腕と手のひらの突起の2か所で固定することで、一切のぐらつきなく完璧に固定されます。大型武装を持たせるときは何かと心もとない場合が多かったのですが、固定があまりにもしっかりしていてむしろ少し拍子抜けするほどです。また手のひら突起の保持力も他のキットよりやや優れているため、アーマーシュナイダーのような武装もかなりしっかりと保持してくれます。ただし巨大なタクティカルアームズII ソードフォームの場合はあまりにも大きく重いため少し不安ではありますが、それでも簡単には外れないようです。
● 完成度の高いキット
MGアストレイを総合的に評価すると、 完成度が非常に高いキット と言えるでしょう。
いくつかキットを作ったことがある方ならわかると思いますが、可動域は広いのに関節が弱かったり…関節はしっかりしているのにパーツの固定が甘くて動かすたびにあちこちポロリしたり…全体的に安定感はあるのに可動域がイマイチだったり…そういうケースが多いですよね。一言で言えば、可動域・関節強度・固定性のバランスを三つ同時に成立させるのは、なかなか難しいことだと感じていました。
MG アストレイは圧倒的な可動域と優れた関節強度がうまく両立されており、固定性も他のMGより優秀で、この三つを見事に手に入れた感じがします。この「バランス」という点においては、既存のどのガンプラよりも最高レベルの完成度を持つキットです。どこか一つ欠けているところがないんですよね。これだけ複雑で派手な見た目のキットが、これほど華やかに動くのに、ガタつきもなく固定性まで良いとは、もう言うことないでしょう。^^;
経験的に見て、MGアストレイはかなり長い開発期間を経たキットだと思います。おそらくずいぶん前から企画されていたものの、発売が延期されてゆっくり…本当にゆっくりと開発されたのではないでしょうか。そのおかげでPGも先に出て、PGの欠点までMGで改善・反映され、細かい問題点が時間をかけてしっかりデバッグされた印象があります。一言で言えば、決して急造されたキットではなく、長い時間をかけて熟成されたキットとでも言いましょうか。足が小さくて接地がやや微妙な点を除けば、本当にケチのつけようがないのですが、その小さな足も設計ミスではなく意図された結果なので、何とも言いにくいところではあります。(それだけ小さな足がちょっと惜しいということで…)
そういった意味で、MGアストレイはガンプラの歴史においても、なかなか意義深い存在になりそうです。本当に手間をかけて丁寧に作られたと感じられるキットというのは、そうそうあるものではありませんから。発売前に懸念されていたほぼすべての問題点を解消してくれた点を見ると、あれほど期待していたMGガンタンクよりもさらに力が入っている印象です。あえて言うなら、非宇宙世紀版のMGザク2.0とでも言えるでしょうか。
そして、MGアストレイの初回限定版にはバックパック互換用パーツが付属するのですが…ここで付いてくる4つの互換アダプターを使えば、さまざまなバックパックを他の1/100やMGと交換して取り付けられるようです。ただ、これがどれほど実用的なアイテムかというと、正直よくわかりません。^^; バックパックを交換して楽しみたい方には、それなりに意味のあるアイテムになりそうですね。
いずれにせよ、人気機体が長い時間をかけて開発されたからこそ、こういった結果が生まれたのだと思います。こういった前例がまた出てくるかどうかは未知数ですが…予想を超えるハイクオリティなキットに出会えるというのは、ガンプラファンとして本当に幸せなことです。^^
GOOD 3 :優れた固定性と関節強度。カッコいいソード、圧倒的な可動域。
BAD
3 :足がやや小さい、接地がやや微妙、組み立てが少し難しい、
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 細かい部分まで気を配り、肉抜きをすべて排除。 |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | 華やかなカラーコンビネーションをPG級に見事に再現。 |
| プロポーション | ★★★★☆ | スタイリッシュではあるが、肉抜きがやや過剰な気もする。 |
| 可動域 | ★★★★★★★ | 可動域の王者。アストレイの名に恥じない出来栄え。 |
| 関節強度 | ★★★★★★ | 巨大なバックパックにもかかわらず、しっかりした関節と武装の固定性。 |
| 内部フレーム | ★★★★★ | 全身フレーム+一部二重フレーム+隠れフレームまで… |
| ディテール | ★★★★★☆ | ディテールとモールドはほぼPG級。MG中でも最高水準。 |
| 武装/付属 | ★★★★★☆ | PG級クオリティのタクティカルアームズII。圧倒的なカッコよさと多機能性。 |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総409パーツ。1000円あたりのパーツ数85.2。パーツが豊富… |
| 独自性/特異性 | ★★★★★★★ | 思った以上に非常に手の込んだキット。欠点が本当に少ない… |
| Dalong's Point : 112 pts. |
※点数の上ではMGシナンジュと同じですが…心の中では、MGシナンジュの強烈なカリスマ性とクオリティの方がより魅力的だと感じています。ただ、品質的に超ハイクオリティであることは認めざるを得ないため、やむを得ずMGシナンジュと同点になったとご理解ください :-)
MG 1/100 ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ | 2009. 10 | ¥4,800
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。