MG RX-78-02

MG 1/100 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)

Kit Review

素組み + スミ入れ + デカール

2015年、オリジンHGラインナップの展開とともにMG ガンダム THE ORIGINが発売されました。2013年に発売されたMG ファースト v3.0とは異なり、ファースト Ver.Kaやペガサスバージョンのように外伝的な位置づけで出た形ではあるんですが。構成やスタイル面では、むしろオリジン版ファーストにバージョンアップのナンバリングが入ってもおかしくないような仕上がりでした。(一種のv4.0?)

まずオリジン版らしく全体的にシンプルな印象が強調されているものの、初期オリジンのような味わい深い作画崩壊スタイルのファーストではありません。シンプルさと洗練さが絶妙に調和したプロポーションで、個人的にはかなり気に入っているスタイルです。丸みがあって旧キットっぽい雰囲気のあったファースト2.0と比べると、確実に最新スタイルと言えますね。

最初に箱を開けてパーツを確認したときは、またファーストの新しいMGバージョンが出たんだな、くらいに思っていたんですが。いざ完成させてみると、思っていた以上にかなり驚かされるキットでした。まず構造的に新しい試みが数多く取り入れられていて、可動域を補うためのあらゆるアイデアが総動員された感じです。このオリジン版ファーストに採用された可動域の新技術をまとめると、以下のようになります。

1. コアファイターを廃した代わりに効果的な腰関節が採用され、これまでにないほど柔軟な腰の可動が可能に。
2. 前後スカートを同一パーツで統一し、2段階で可動させることで開口角を大きく確保。
3. 新形状の45度前方・下方可動式股関節を採用。
4. 前面固定式アンクルガードを採用し、足首の左右への可動角を最大化。
5. 胴体上部の装甲+肩上部の装甲を開くことで、肩関節を回転させなくても腕を180度上に上げられるという離れ業を実現。

こうした最新ギミックのおかげで、MG オリジン版ファーストの可動域はまさに極限レベルを見せてくれます。特に前スカートが太ももの可動を妨げないようにぐいぐい跳ね上がる点、足首が横に45度以上曲がってもアンクルガードが邪魔にならない点、そして前後左右に驚くほど柔軟な腰まわりなど、これまでのファーストでは味わえなかった感動を与えてくれます。

「うわ…RX-78-2 ガンダムでもこんな可動ができるのか!!!」

これは単純にMGの中で可動域が最高かどうかという話を超えて、RX-78-2 ガンダムというパターン化されたガンダムデザインからでもこれほど極限の可動範囲が出るよう、あらゆるノウハウと技術を結集させたことへの驚きがあります。これまでの3.0までのガンプラで不足していた可動部へのアイデアをまさに「総動員」した感じとでも言いましょうか。しかもその結果物のクオリティも非常に高く、十分に検証された技術がしっかり根付いている印象です。

おかげで自然な正座ポーズはもちろん、肩を四方に動かして腰をあちこちひねり、足裏を斜めに接地させてもポーズがどんどん決まってくれます。保持力もどこか不安なところが一切なく安定感があるので、可動の手応えは本当にいくら褒めても足りないくらいですね。ガンダムファンなら誰もが知っているあのRX-78-2 ガンダムがここまでぐいぐい柔軟に動いてくれるというのは、かなりの感動として伝わってきます…世の中、良くなったなあ…

もうひとつの新しい試みとして、クリアパーツへのシール貼りの方法が多様化された点があります。頭部のカメラアイ部分や武装部の四角いカメラ部分などがそれに当たります。以前はクリアパーツの前面にシールを貼って覆ってしまう方式でしたが、MG オリジン版ファーストではクリアパーツの裏側にシールを貼る場所を追加で設けて、好みに応じてクリアパーツ裏面に反射式シールで貼れるよう選択できるようになっています。こうしてクリア裏にシールを貼ると、シールの反射光がクリアパーツ内部を通って出てくるため、なかなか幻想的な雰囲気が出ますね。(レビュー写真参照)

そのほか、オリジン版ビームライフルも新たに追加され、肩と前腕に追加された武装に使うクリア素材のエフェクトパーツも付属します。武装類もパーツ分割がよくできていて、合わせ目が目立たないよう上手く設計されています。また、逆手持ちができるシールドとバックパックに装着するショルダーキャノンが印象的で、こういった独特の装備に外伝キットならではの個性がしっかり感じられますね。

MG オリジン版ファーストの最大の残念な点は、指のポロリ問題ではないかと思います。MG νガンダム Ver.Kaで使われていた全指可動の一体成形手首は、プロポーションや可動域は良いものの指がポロリしやすいという問題があることは広く知られています。このキットもその問題を避けられなかったようで、可動中に指がしょっちゅうポロリして血圧が上がることが多々あります(-_-)。それに加えて、なぜかは分かりませんが胸部ダクトとオリジン版ビームライフルの銃身部分の固定が甘くてすぽっと抜けてしまうことがあるので、接着剤で固定しておくのが精神衛生上よさそうです。バンダイのスナップフィット技術は世界最高レベルなのに、なぜこれほど緩いパーツが生まれてしまったのか、少し不思議ではあります。

個人的な感想ですが、意欲作として送り出したMG ファースト3.0への反応が冷ややかだったことに刺激を受けたバンダイの開発陣が、その雪辱を晴らすべく本気で開発したような印象を受けます。ファースト3.0はクオリティは高かったものの、デザインが食傷気味で構造的な安定感にも欠けていました。今回のオリジン版ファーストは3.0よりはるかに斬新で、よく動いてしっかりした仕上がりになっている感じです。

本当に久しぶりに開発者の魂がメラメラと燃えているキットで、それがまたファーストだったからこそ、とても楽しく作ってレビューできたキットでした。高くて平凡なキットも多い昨今、4500円でこれだけのクオリティと手応えとは、コストパフォーマンス的にも幸せなキットです。まさに MGファースト完全版という感じで、MG ファースト v3.0の物足りなさを完璧に吹き飛ばすカウンターパンチのようなキットですね。:-)

MG RX-78-02  Gundam The Origin
分野評点分析
合わせ目★★★★★武装まで合わせ目を最大限隠してくれるセンスの良さ
成形色/色分け★★★★★目のパーツまで色分けしてくれるファーストは初めて。
プロポーション★★★★★旧来と新しさが絶妙に調和した、非常に安定感のあるプロポーション。
可動域★★★★★★★★腰、足首、股関節、スカートなど革新的な関節構造。
関節強度★★★★☆全指可動の指がポロリしやすいのが最大の欠点。
内部フレーム★★★★★ディテールはシンプルながら構造的な完成度が非常に高い。
ディテール★★★★★シンプルなのに物足りなく見えない、抑制の効いたデザインの勝利。
武装/付属★★★★★新武装やエフェクトパーツなど豊富なアクセサリー。
パーツ数/価格★★★★★総352パーツ。1000円あたりのパーツ数78.2。コストパフォーマンス優秀。
独自性/特異性★★★★★★★★これまで発売されたファーストの中で断然Best of Best。
Dalong's Point : 120 pts.

※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)

MG 1/100 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版) | 2015. 11 | ¥4,500

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。