Kit Review
素組み + スミ入れ + デカール
バックパック側面のビームサーベル部を少し開いてから、
バックパック内部に収納されていたサブアームを引き出して展開できます。
その後、再びビームサーベル部を内側に折り畳むとサブアームが引き出された状態で固定されますが、
この部分の保持力がやや頼りなく、サブアームが内側に引っ込んでしまうことが多いですね。
素組み + スミ入れ + デカール
バックパック側面のビームサーベル部を少し開いてから、
バックパック内部に収納されていたサブアームを引き出して展開できます。
その後、再びビームサーベル部を内側に折り畳むとサブアームが引き出された状態で固定されますが、
この部分の保持力がやや頼りなく、サブアームが内側に引っ込んでしまうことが多いですね。
2016年のガンダム界は鉄血のオルフェンズとともに、ガンダム サンダーボルトの年と言っても過言ではないでしょう。ガンダム サンダーボルトのアニメ化に合わせて、MGでフルアーマー・ガンダム:サンダーボルト Ver.Ka が発売されました。Ver.Kaというタイトルからもわかるとおり、高品質な構成とウォータースライドデカール、かなりの作業量が予想されるキットです。
まずボックスを開けてみると、500個をゆうに超える膨大なパーツとランナーが目に飛び込んできます。プラモ好きとしては、これだけ内容が充実したキットを見るとなんとなく胸の中で何かが燃え上がる感じがしますね ^^
MGらしく、HGでは再現されていなかったフルアーマー・ガンダム サンダーボルト版の素体ガンダムも組み立てられるのですが、完全に新しい形のシャープなガンダムとして仕上がります。この素体ガンダムは過去最高クラスの可動域を誇っており、特に肩関節に関してはガンプラ史上最高と呼べるほど柔軟な可動範囲を見せてくれます。また新しい股関節の可動ギミックが採用されており、脚の可動範囲も広めで、全体的な関節強度もしっかりしているため、少なくとも素体に関しては可動と保持力の両立を実現している印象です。
そして1/48 イングラムに採用されていた加工式フレームカバーが取り入れられており、腕に1個、脚に3個ずつ、合計8個のフレームカバーを取り付ける仕様になっています。上の組み立て工程写真にも写っているように、ビニール素材のフレームカバーを自然にくしゃっと折り曲げてシワを作りながら組み付けていく方式です。おかげで組み立て工程がかなり手間のかかるものになってはいますが、それなりに効果は悪くない印象です。ただ、このフレームカバーパーツを初めて扱う方はかなりイライラする方も多いのではないでしょうか(やってみればわかります……思い通りにはなかなかいきません)。さらに、フレームカバーを表現するために内部フレーム自体が非常にシンプルな構成になっており、メカニックディテールのコンセプトがほぼないのは残念なところです。
フルアーマーの装甲をすべて取り付けたとき、最も心配だったのは装甲の保持力の問題でした。スカート部分が可動中にポロリしやすい点を除けば、全体的な装甲の保持力は思ったよりしっかりしています。それよりも、フルアーマー状態で組み上げるとバックパックが大きく重すぎて、自立させる際に脚を後ろに大きく引かざるを得ず、いわゆる「腹出しおじさん」状態になるのは避けられません。そのためかスタンドが同梱されているのですが、2段構造のスタンドサポートの耐久性が不安で、展示中に床に落下する可能性がありそうです……。
このようにフルアーマースタイルでパーツがたくさん付いて重いキットの場合、スタンド用ジョイントパーツと本体の接続強度が低いケースが多いのですが、このキットはジョイントパーツをお尻の部分にスライド式で差し込んで固定する方式なので、スタンドとかなりしっかり結合できます。ただ結果的には、スタンドのサポート部分が不必要に2段構造になってしまい、空中固定そのものが不安定になるという結果を招いてしまいました。おそらく開発時にはこういった状況が想定できていなかったのでしょうが、シンプルにしっかり固定できる一体型のサポートにしてほしかったというのが正直なところです。
またHGにはなかったコアブロックも再現されており、X字型に噴射口を開いてエマージェンシーポッド形態への変形も可能です。本来RX-78は戦闘機形態のコアファイターに変形しますが、この機体の場合は脱出機能としてのコアブロックが再現されているわけですね。コアブロック自体はサイズが小さいながらも、可動式で再現されたランディングギアやキャノピーオープン/コクピット回転機能まで、必要なギミックがしっかり再現されています。
フルアーマー状態でのギミックもよく再現されています。肩・スカート・膝・バックパック部のミサイルハッチオープンギミックが気持ちよく再現されており、HGでは差し替え式だったバックパック内のサブアームも、完全な収納/展開式として作られています。ただ、サブアームを外に引き出した際に側面のビームサーベル固定部をストッパーとして使って固定できるのですが、この部分の保持力が弱くてサブアームが内側に戻ってしまいがちなのは少し残念です。この点を除けば、サブアーム自体の保持力やシールドとの接続強度は合格点と言えるでしょう。
このようにトータルではVer.Kaらしくスッキリした構成と優れたギミック再現が光るキットです。ただ、組み立てはもちろん、スミ入れとウォータースライドデカール貼りの作業量がかなり多く、通常のMGの2〜3倍の作業時間が必要になる点は好みが分かれるかもしれません。じっくり時間をかけて楽しみたい方にはぴったりのキットですが、そうでない場合は作業工程自体が退屈に感じることもあるでしょう。特に自立も不安定で、専用スタンドに乗せても何となく心もとないボリュームと重量バランスが少し気になり、完成後の印象は実際の品質に比べてどこかモヤモヤが残ります。なんというか、シナンジュ Ver.Kaのような名品キットと比べると、長い長い作業時間が妙に退屈に感じてしまったというか……。そのせいか個人的には手放しで褒めたり勧めたりするのをためらってしまい、高い点数をつけるのも難しかったです。
いずれにせよ、装甲を着脱できるフルアーマー形式のキットとしては非常に優秀な品質と評価できますが、作業量が負担に感じる方にはお勧めしにくいキットでもあります。ご自身の好みをよく見極めた上で選んでみてください。:-)
| MG FA-78 Full Armor Gundam [Thunderbolt] Ver.Ka | ||
|---|---|---|
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 武装の一部を除けば完璧。 |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | オレンジのライン/ミサイルからバーニアまで細かく色分け |
| プロポーション | ★★★★☆ | 基本プロポーションは良いが、自立時に腹出しおじさん状態は避けられない |
| 可動域 | ★★★★★★ | 優れた基本可動域+肩の可動域に関しては歴代屈指! |
| 関節強度 | ★★★★★ | 関節はすべてしっかりしており、アクセサリーの保持力も優秀な方。 |
| 内部フレーム | ★★★★ | フレームカバーの表現を優先したため、メカニックフレームは諦めた印象 |
| ディテール | ★★★★☆ | スッキリしているが精巧な印象ではない。そしてシンプルすぎるフレーム。 |
| 武装/付属 | ★★★★★★ | フルアーマーらしく豊富な武装と個性的なフレームカバー |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総564個。1000円あたりのパーツ数80.6。充実した内容=作業量も相応 |
| 独自性/特異性 | ★★★★★ | 独特なサンダーボルト版フルアーマーをMGらしい丁寧さでよく再現。 よく設計されたキットであることは確かだが、何か2%足りない感じ… |
| Dalong's Point : 100 pts. | ||
※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)
MG 1/100 フルアーマー・ガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版) | 2016. 7 | ¥7,400
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。