Kit Review
素組み + スミ入れ + デカール
またも新しい股関節ギミックが採用されています。
フロントスカートを前方に下げてスペースを確保してから、股関節部を下方向へ45度近く回転させて引き出すことができます。
ただ、ポージングに大きく貢献している感じはしませんね…
素組み + スミ入れ + デカール
またも新しい股関節ギミックが採用されています。
フロントスカートを前方に下げてスペースを確保してから、股関節部を下方向へ45度近く回転させて引き出すことができます。
ただ、ポージングに大きく貢献している感じはしませんね…
MG ガンダムF91が12年ぶりにアップグレードされ、Ver.2.0として発売されました。2006年のMG ガンダムF91は、MGとして初めてポリキャップレス設計が採用されたキットで、ポリキャップを使わずABS関節のみで構成された実験的な一品でした。それなりの長所もあるにはありましたが、組み立て感や可動の感触がとにかく硬くて、時間が経つにつれてあまり良い評価を得られなかったキットです。
おそらくバンダイ社内でもこの硬いABS関節を失敗作と判断したのでしょう、その後は少量でもポリキャップを使用し、ABSから柔らかい素材の関節へと変更するようになりました。こうした経緯からVer.2.0として完全リニューアルされたようですが、正直なところ市場の需要というより開発者たちのプライド回復(?)のために出てきたのではないかとも思います。いずれにせよバージョンアップキットなので、1.0と比べて改善された点を挙げると以下のとおりです。
- 組み立て感と可動の感触は確実に改善され、スムーズな可動と高い関節強度を両立している。
- 脚部後方の3段スラスターカバーは、一番上のカバーを開くと残りが連動して開く連動ギミックを採用。
- サイドスカートのビームサーベル収納部が気持ちよく開くよう構造が変更された。
- 左腕のビーム・シールド展開ギミックに連動式シリンダーを追加(シリンダー自体は可動しない)。
- 肩の冷却フィン展開構造を改善し、より楽に展開できるようになった。
- 差し替え式マスクの頭部と可動式頭部の2種類を両方付属させるという気の利いた仕様。
- 設定と異なっていた色分け(フロントスカート部など)の修正および追加色分け(ビーム・シールドなど)。
- 専用スタンドを使ったLED点灯ギミックを追加(LEDは別売り)。
- 分離式指パーツと組み合わせギミックにより、武器の保持感が改善された印象。
このように各所にリニューアルへの努力の跡が見られますが、以下のように1.0より劣化した点も存在します。
- 全体的な可動域は1.0より低下(1.0は四肢が完全にしっかり折りたためた)。
- 新たに採用された股関節拡張ギミックは操作も面倒なうえ、効果もかえって薄い。
- リアスカートのバズーカ懸架ギミックはかっこよく変更されたが、保持力は悪化した。
- 1.0にはジオラマを再現できるラフレシアスタンドが付属していた。
- 全身フレームだった1.0と異なり、2.0は一部の装甲が揃って初めてフレーム構造が成立する。フレームのディテールも若干シンプルになっている。
- 1.0で2重グラデーション処理されていたビーム・シールドは単色にシンプル化された。
このようにバージョンアップとは言いにくい劣化ポイントもありますが、全体的に見れば確かにアップグレードされた印象はあります。1.0で最大の問題だった組み立て感と可動の感触については、確実にすっきりと改善されています。そのほかにも上述のとおり細かいギミックがアップグレードされてはいますが、一部はやらなかったほうがよかったという状況になってしまっていますね。
最も気になるのはやはり股関節ギミックで、フロントスカートを下げてスペースを確保してから股関節全体を前方へ45度回転させて脚をより高く上げる新型ギミックが採用されています。ところがいざこのギミックを展開しようとすると、ボディの各所をしっかり押さえながら慎重に動かさなければならず面倒ですし、そこまでして展開しても不思議なほど効果が感じられないのが問題です。上の写真でわかるように、股関節を最大限前に引き出しても正座ポーズが自然になりません。むしろ1.0の正座ポーズのほうがずっと安定していますね。
また、せっかくアップグレードされたバズーカ懸架ギミックはかえって保持力が悪化しており、四肢の可動域も1.0より低下しているため、ポーズの躍動感は1.0に及ばない感が強いです。結果として完璧なアップグレードとは言い難い部分もありますが、最大の問題だった関節まわりが確実に改善されたことに意義を見出すのがよさそうですね。
バージョンアップ云々を抜きにして、単純に一つのMGキットとして見れば、組み立てやすさも優秀で構成も良く、無難な可動域と関節強度を見せてくれます。特にギミックの精度という面ではMGの中でも上位に入るため、確かに楽しめるポイントが多いキットではありますね。
また、付属のスタンドに別売りの2点式LEDユニット(2000円)を組み合わせることで、機体に発光エフェクトを演出できます。前面の胴体ダクトと背面のバーニアが美しく光り輝いています。LEDエフェクトという面では、単純にコクピットや目が光るだけだった従来のキットとは明らかに一線を画したレベルのエフェクトを見せてくれますね。
まとめると、Ver.1.0で最も残念だった可動域と関節の問題が確実に解決され、いくつかの欠点はあるものの高いギミック完成度を誇っているため、購入価値は大幅に上がっています。F91ファンなら1.0を作ったとしても必ず作るべきキットですし、特別突出したものがなくてもスッキリとした最新クオリティのMGを作りたい方にも気軽にオススメできるキットですね :-)
| MG F91 Gundam F91 Ver.2.0 | ||
|---|---|---|
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 大量のスライド金型でスッキリ解決 |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | さらにブラッシュアップされた色分け |
| プロポーション | ★★★★★ | 優秀ではあるが、Ver.1.0との差はほとんどない。 |
| 可動域 | ★★★★ | Ver.1.0より劣る可動域。あってもなくても変わらない股関節拡張ギミック。 |
| 関節強度 | ★★★★★★ | Ver.1.0と比べて確実にブラッシュアップされた、滑らかで安定した可動感 |
| 内部フレーム | ★★★★☆ | 精密ではあるが、全身フレームとは言い難い面も。 |
| ディテール | ★★★★★ | 端正でありながら洗練されたディテール |
| 武装/付属 | ★★★★★★ | 基本構成に忠実。LED対応スタンド。豊富な特殊ギミック。 |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総352パーツ。1000円あたりのパーツ数88。コストパフォーマンスは優秀な方。 |
| 独自性/特異性 | ★★★★★ | 完璧ではないが、確かにバージョンアップはされている。 |
| Dalong's Point : 101 pts. | ||
※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)
MG 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0 | 2018. 5 | ¥4,400
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。