MG

MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダム

Kit Review

素組み + スミ入れ + シール

MGの伝説、Ex-Sガンダムが16年ぶりにSガンダムとの合本形式でバージョンアップされました。MG ディープストライカーでアップグレードされたパーツが反映され、一部パーツが追加・変更された形です。最初は蓋を開けてみると、v2.0どころかv1.5でもなく、v1.3といった感じで出てきて、少々がっかりしました。

まずバージョンアップされた部分を詳しく見ていくと、MG ディープストライカーから流用された部分と新たに追加されたアップグレードポイントに分かれます。肩の拡張ギミック、バックパック可動ギミック、および胸部・頭部の造形変更はMG ディープストライカーのものがそのまま反映されています。これに加えて固定式の手パーツ5種とインコム射出用アクセサリーが追加され、翼部の色分けがアップグレードされましたね。かつてのMG Ex-S/Sガンダムでは翼の青いラインをチープな印象のシールで処理していたため不満の声が多かったのですが、この点がスッキリ改善されました。そのほか、成形色の組み合わせがかつてのFix Figuration風の明るい青色に変更され、サイドスカートのビーム砲に色分けが追加されましたね。

上記以外は内部フレーム、変形ギミック、腕脚を含む大部分の外装が従来のものをそのまま流用しているため、限定的な各部アップグレードキットとして登場したわけですが、かつて過去最高クラスと言われた精巧な変形ギミックは、もはやこれ以上手を加えにくいほどよくできていたのも事実です。十数年ぶりに変形させてみても、感嘆せずにはいられない天才的な変形構造と言うほかありません。ただ、組み立てる感触自体は最新キットと比べるとやや古くて無骨な手触りがあり、やはり16年前のフレームなので仕方ないところでしょう。その代わり、すでに16年前から高い完成度を誇っていた変形ギミックだけあって、精巧な変形後も固定性がしっかりしている点は改めて称えたいですね。この変形ギミック自体は従来と同じですので、 MG Sガンダム 変形過程 / MG Ex-Sガンダム 変形過程をご参照ください。

変形ギミックだけでなく、フレームや構造的な特徴も100%同一です。変形ギミックに対して良好な可動域と、ボルトを使った固定のおかげで、サイズとギミックの割にかなりしっかりした関節強度を見せています。ただし、いくつか注意すべきポイントも相変わらずで、特に変形用の肩ギミックのボルト固定が甘く、何度か回転させているうちに外れてしまうことがあります。また、精巧な分だけ破損の恐れがある変形ギミックもあるため、変形時には注意が必要です。

外装の一部だけアップグレードされた点は惜しいところですが、逆にビジュアル面では差別化された印象のバージョンアップキットでもあります。精巧で洗練された頭部・胸部のディテールに加え、スッキリした翼の色分けと追加されたサイドスカートの色分け、そして少しパステルトーンの成形色の組み合わせが相まって、より魅力的なビジュアルに仕上がっていますね。かつてのMG SおよびEx-Sガンダムと比べると、確実に洗練されて美しくなっています。

もともとボリュームたっぷりだったMG Ex-SにSガンダムのパーツが加わり、さらにバージョンアップパーツまで追加されて、ランナー47枚・パーツ数833個(余剰パーツ含む)という圧巻の内容量を誇ります。これまでの最多記録だったMG サイコ・ザクVer.Kaの796個を超え、再び最高記録が更新されました。ただし、MG Ex-S/Sガンダムは余剰パーツが多数含まれており、地獄のVer.Kaデカールがない点から、作業量という意味ではやはりサイコ・ザクが一枚上手だったように思いますね。

とはいえパーツ数が膨大なため、相当な組み立て時間を覚悟する必要があり、たいていのPGよりも時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。ギミックが精巧な分、変形にもかなり時間がかかります。何度も変形と換装を繰り返さなければならないため、レビュー撮影自体にもそれなりの根気と職人魂(;;)が必要なキットでもありました。特にEx-SとSの装甲換装の場合、脚部を完全に分解して再組み立てしなければならないため、少々不便さがあります。脚部フレームだけでも2セット入れてくれて、もっと手軽に換装できるようにしてくれたら良かったのに、という惜しさが残りますね。

このように、思ったより少ないアップグレードポイントと膨大な作業量という負担はありますが、私のようなEx-Sガンダムファンなら再び感動の涙を流せるキットでもあります。カトキハジメはいったい30年前にどうやってこんな変形構造を考案し、16年前にそれを完璧にプラモデルで再現したのか……改めて鳥肌が立つほど強烈な変形の手触りを提供してくれますね。 

もちろん価格は12,000円とPG級の値段ですが、内容量を考えると逆に割安に感じる面もあります。20,000円のMG ディープストライカーとは比べものにならないほど精巧でパーツも多く、非常に長時間(^_^;)楽しめますからね。いずれにせよ、Ex-Sファンなら改めてアップグレードされた感動を味わえるキットですし、もし従来のMG Ex-Sを作ったことがないガンプラファンにも、ぜひ一度挑戦してみてほしいキットです。最新のMGが最高峰の技術で感動を与えてくれるとしても、MG Ex-Sだけが持つ奥深い職人魂と、華麗で精巧な変形ギミックの手触りは、これから100年は出てこないのではないでしょうか :-)

MG  Ex-S Gundam / S Gundam
分野評点分析
合わせ目★★★★★頭部と銃身程度を除いてほぼなし
成形色/色分け★★★★★惜しかった翼部をはじめ各部の色分けがアップグレードされた。
プロポーション★★★★★従来と同じながら、依然として圧倒的な存在感
可動域★★★★☆この変形ギミックでこれだけの可動域があれば、よくやった方だと思う。
関節強度★★★★★サイズの割にまだまだ頑丈な方
内部フレーム★★★★★完璧とは言えないけど、変形ギミックがぎっしり詰まったフレーム自体が芸術品。
ディテール★★★★★色分けと胸部・頭部のディテールがさらに改善された
武装/付属★★★★★従来にはなかったインコム射出機能がアップグレード!
パーツ数/価格★★★★★合計833パーツ。1000円あたりのパーツ数:69.4個。内容に対して適切な価格
独自性/特異性★★★★★思ったよりアップグレードされたポイントは少ないけど、それでも名品は名品。
Dalong's Point : 105 pts.

※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)

MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダム | 2019. 4 | ¥12,800

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。