Kit Review
素組み + スミ入れ + シール
素組み + スミ入れ + シール
1999年に発売されたMG ガンダムNT-1が、20年の時を経て2.0としてリニューアル発売されました。年月の差が大きい分、まったく新しいクオリティで登場しており、あらゆる面でアップグレードされています。
まずビジュアル面では、数多くのバーニアが色分けされている点が目を引きます。10基を超える特徴的な小型バーニアまで丁寧にパーツ分割されており、バックパックの大型バーニアにはメッキパーツまで採用されて、カラフルで華やかな外観に仕上がっています。プロポーションもそれなりにスタイリッシュにアップグレードされてはいるのですが、どことなくレトロな雰囲気も漂いますね。どんどんシャープになっていく最近のトレンドと比べると少し古めかしい印象で、やはり往年のファンへの配慮ではないかと思います。(おかげで好みが分かれるかも..)
可動域については、さすが最新キットらしく四肢がしっかり折りたためるのですが、股関節には特別なギミックはなく、MG ザク2.0のように固定ピンが前方に配置された形式が採用されています。どうせフロントスカートの構造上、太ももをかなり高く上げるのは難しい構造なので、この股関節でも十分ダイナミックなポーズは取れますね。関節強度は全体的に良好なのですが、バランス面では少し惜しい部分も見受けられます。たとえば手首関節は破損が心配になるほど渋いのに、足首は他の関節と比べてゆるめですね。足がかなり大きいので自立が不安になるほどではないのですが、なんとなく調整しきれていない感じがします。また交換式の指パーツが付属していますが、従来品と違って接続部が2方向になっているうえにしっかり深く固定されるため、保持力が格段に向上しましたね。この点は非常に気に入ったアップグレードポイントです。
ギミック面ではさまざまな新しい試みが見られ、シールドには斬新な開閉ギミックが搭載されています。シールドを装着したまま前腕の可動式90mmガトリングガンを発射するポーズを再現するためのギミックで、よりダイナミックなポーズが楽しめる感じです。そのほか、膝の可動域のために膝裏下側の装甲が連動して引き込まれるギミックや、股関節の可動域をもう少し確保するためにフロントスカートが横方向に回転するギミックも追加されています。(大きな効果がある感じではありませんが)
肩にはパトレイバーに採用されていたものと同様のじゃばら関節が使われており、ビニールパーツを丸い筒に差し込んでくしゃくしゃに折りたたんで使う方式は同じです。パトレイバーとガンダムNT-1のメカニックデザイナーが同一人物(出渕裕)であるため、もともと共通点があったわけですが、パーツの再現も同じ形で採用されましたね。ただ肩の内側にじゃばら関節が位置しているためほとんど見えない状況で、個人的にはこうして押し込むじゃばら関節はあまり好きではないかな、と思います。
このキットで最も力を入れてアップデートされた部分はチョバムアーマーと言えるでしょう。従来のようにアーマーを上から被せるだけでなく、骨格状のインナーウォールをまず組み合わせ、その上にアーマーを一枚一枚重ねていく工程で完成します。チョバムアーマーを装着した後もさまざまなオープンギミックが用意されており、肩・バックパック・脚部などのバーニアを露出させるための開閉ギミックが備わっています。さらに前腕のガトリングガン展開やコクピットハッチオープンまで再現されており、チョバムアーマー装着後も可動域を確保するために膝裏の装甲がスライド式に下がるギミックまで入っています。ここまで作り込んだのかと驚くほどで、1.0との明確な差別化に向けて多大な努力が注がれた跡が見えますね。
ただ、このように多段階で外装が構成されているわりに、メインフレーム自体はやや物足りない印象を受けます。メカニカルなディテール要素は多くなく、どちらかというと骨格としての役割が強いため惜しい気もするのですが、代わりにパッケージアートではフレーム・装甲・インナーウォール・チョバムアーマーという4段階の装甲構造を売りにしているので、おそらくそれで帳消しにしようということなのでしょう。
気になる点を挙げると、肩関節が可動中にポロリすることがあるのですが、該当箇所に採用されているじゃばら関節のせいで再度取り付けるのが面倒な構造になっています。肩関節の固定ピンが少し浅い感じで、肩を動かしているうちに外れてしまうことがあるんですよね。じゃばら関節さえなければ付け直しも楽だったのに、いろいろと気になる部分ではあります。それからチョバムアーマーにさまざまな新しいギミックを盛り込んでくれた点は良いのですが、構成が複雑なぶん着脱が手間ですね。設定を忠実に、むしろ設定以上に再現したことに意義があるといった感じでしょうか。
このようにやや惜しい点もありますが、キット全体のクオリティは非常に高い仕上がりです。成形色も、色分けも、組み心地も、ギミックの再現度も、どれも最新キットそのものという感じで、組んでいてとても楽しいですよ。ガンダム0080シリーズが好きな方なら当然マストアイテムですが、とにかく出来の良いMGを組みたいという方にも十分おすすめできる良キットだと思います :-)
| MG Gundam NT-1 Ver.2.0 | ||
|---|---|---|
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | それって何だっけ? |
| 成形色/色分け | ★★★★★★★ | 大小問わずすべてのバーニアを色分け。期待以上! |
| プロポーション | ★★★★★ | 1.0よりスタイリッシュで安定感があるが、どことなくレトロな雰囲気も.. |
| 可動域 | ★★★★★★ | 最新キットらしくしっかり折りたためるAクラスの可動域 |
| 関節強度 | ★★★★★ | 全体的には悪くないが、関節強度のバランスがやや惜しい |
| 内部フレーム | ★★★★★★ | 本体フレームは少し物足りないが、インナーウォールは嬉しい収穫 |
| ディテール | ★★★★★ | モールドは多くないが、確かにスタイリッシュな再現。 |
| 武装/付属 | ★★★★★★ | シールド開閉とハッチオープンを備えたチョバムアーマー。期待以上の再現度。 |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総数410パーツ。1,000円あたりのパーツ数:70.7個。内容に対して適正な価格 |
| 独自性/特異性 | ★★★★★★★ | 基本クオリティのアップグレードはもちろん! さらに予想外のギミックが多数盛り込まれた総合福袋 |
| Dalong's Point : 114 pts. | ||
※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)
MG 1/100 ガンダムNT-1 Ver.2.0 | 2019. 6 | ¥6,200
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。