MG XXXG-00W0

MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka

Kit Review

素組み + スミ入れ + シール

16年ぶりにMG ウイングガンダムゼロ カスタムがアップグレードされて登場しました。今では名称の混乱を避けるため、公式には「ウイング ガンダム ゼロ EW」と呼ばれています。2004年に発売されたMG ウイングゼロカスタムも、スタイリッシュなデザインで高い人気を誇ったキットでしたが、今回はVer.Kaのタイトルを冠してVer.2へとアップグレードされた形です。

なんと16年ぶりのバージョンアップということで、当然ながら外観から最新スタイルへと洗練されたリモデリングが施されています。デザインのコンセプトは同じですが、各部のディテールが精密になり、ツートーンのブルー装甲と色分けのおかげで、より華やかなビジュアルに仕上がっています。ただ、今回のバージョンアップの最大のポイントはギミックと関節の改善と言えるでしょう。かつてのMG ウイングゼロカスタムは、華やかな外観に比べて構造面での不満がいくつかあり、翼や武装の固定、軟質素材の羽パーツの保持力などが問題になっていました。
今回Ver.Kaへのバージョンアップで改善された点をまとめると、以下のとおりです。

1. 関節強度が大幅に向上しました。翼、足首、股関節、肩のどれをとってもガッチリとした保持力を見せてくれます。やや過剰なほど渋いと感じるくらいですが、おかげでどんなポーズでも完璧な保持力を誇っています。単純に関節強度だけで言えば、歴代MGの中でも最も「強烈に」頑丈な部類に入ると思いますが、中でも翼の保持力は感動的なレベルです。翼の羽もプラ素材になったことで、以前のようにポロリすることもなくなりました。また股関節・足首関節も非常に頑丈で、大きな翼を背負ったままスタンドなしで地面にしっかりと自立できます。通常であれば後ろに傾いたりポーズが崩れたりするところですが、頑丈な関節のおかげでプロポーションがしっかりと保たれています。(感動…T_T)

2.ツイン・バスター・ライフルの固定が改善されました。握力だけで支えるにはサイズが大きめでしたが、ライフル後部に収納式の固定ピンが追加されています。この固定ピンを前腕装甲の内側に隠れていた穴に差し込むと、握力に頼らずそのままガッチリ固定されます。おかげでシングル・ツイン形態どちらでも安定したグリップ状態を維持できるようになりました。

3.可動域がこのキットの主要なアクションポーズに最適化されてアップグレードされました。まず独特の股関節前後可動ギミックに加え、股関節を下に下げて回転させることもできます。おかげでウイングゼロEW特有の、空中で脚を前後に揃えてまとめるポーズが自然に再現できます。また肩関節に加えて上半身装甲の片側全体がもう一段前に動く構造になっているため、両腕を揃えてツイン・バスター・ライフルを撃つポーズを取る際に役立っています。さらに膝の可動域を広げるため、ふくらはぎ後部の装甲が左右に開くユニークなギミックも追加されました。

4. ネオバード形態への変形が可能になりました。かつてのMG ウイングゼロカスタムは大気圏突入モードのみ対応でしたが、このキットに追加されたシールドのおかげで、大気圏内外モードのネオバードまで再現できるようになっています。シールドはMG ウイングガンダム プロトゼロのデザインコンセプトと同じで、各種固定パーツも活用することで、しっかりとした変形が可能になっています。特に大きな翼を固定する補助パーツのおかげで翼の角度がきれいに決まり、どの形態に変形しても形状がしっかりと保持されています。

5. スタンドもアップグレードされました。従来のMG ウイングゼロカスタムに付属していた棒状スタンドではなく、アクションベース形式の多機能スタンドと、各種スマートなジョイントパーツが付属しています。おかげでMS形態や各変形形態に最適化されたジョイントパーツを使い分けることで、安定したディスプレイが実現できます。またアクションベースの特性上、スタンドの角度を細かく多様に調整できるので、非常に使い勝手がいいですね。

6. その他のアップグレード要素
- 耳が開くギミックが追加されました。
- ツイン・バスター・ライフルを折りたたんで大きな翼に収納できるようになりました。
- ヒイロのフィギュアにレーザー加工が施されたようで、細かさと精巧さが格段に向上しています。

まとめると、従来の 1/100 ウイングゼロカスタムで不満だった点をすべて、完璧にアップグレードしてくれました。これには2004年製のMG ウイングゼロカスタムはもちろん、2017年製のハイ・レゾリューション・モデル ウイング ガンダム ゼロ EWへの不満点も含まれています。どれもそれなりに素晴らしいキットではありましたが、保持力に問題があってポーズが決めにくかったのですが、今回のVer.Kaはそういった問題点をスッキリと解決してくれました。

Ver.Ka特有の水転写デカールも他のVer.Kaキットよりやや少なめで、思ったよりスムーズにデカール貼りができました。私の場合、水転写デカール貼りだけで約5時間かかりましたが、前作と比べると半分程度の時間で済んだ計算です。また、アンダーゲート処理された装甲のおかげでゲート跡の露出も最小限に抑えられており、素材の質感も高く組み心地も良好です。

不満点を挙げるとすれば、関節強度がやや過剰なほど渋いと感じることがあります。諸刃の剣的な部分ではありますが、通常のMGよりも明らかに渋い関節強度なので、慎重に動かさないと破損が心配になるほどです。特に翼部のサブアームがそうで、渋すぎて折れそうな感覚すらあります。また渋い可動のせいで力を入れた拍子に水転写デカールが剥がれないかとヒヤヒヤしました。私の場合は成形色のままレビューするためにトップコートを使っていないのでなおさらですが、デカールの品質が良いので思ったよりは剥がれませんでした。いずれにせよ、おかげで歴代屈指の保持力を誇っているわけですが、おそらく多くの方がこの強烈な関節強度に複雑な感情を抱くことになるでしょう。(なんでこんなに渋いんだ〜、でもポーズの保持力は最高だ〜、の繰り返し)

その他、保持力が弱いパーツがいくつかあり、スナップフィットとしては物足りない結合力のケースがあります。代表的なのは小さな翼が取り付けられたバックパックカバーが外れやすいこと、スライド式の前腕装甲、バスター・ライフルの折りたたみ部分などの結合が弱く、可動中にポロリしやすいことです。全体的な関節強度と完成度と比べると少々残念なポイントで、試作テスト後に金型を修正する時間が足りなかったのかと思えるほど、バンダイらしくない仕上がりです。ただこれらの部分は簡単に接着剤を塗ることで手軽に改善できるため、大きな欠点とは言いにくいでしょう。特にバックパックカバーは接着しておかないと翼の重さで頻繁に外れる可能性があるので、参考にしてください。

このように若干の不満もありますが、全体的には感動的なキットです。外観は格好いいのにポーズが決めにくかった機体をここまで改善してくれるとは…「すべての欠点を改善してみせる!!」という開発者の気合いが伝わってくるキットでした。これまでウイングゼロEWに不満を抱えていた方には、ぜひ体験してほしい新世界と言えるでしょう :-)

MG XXXG-00W0  Wing Gundam Zero EW Ver.Ka
分野評点分析
合わせ目★★★★★ライフルの一部を除けば完璧。
成形色/色分け★★★★★既存のデザインをさらに細分化した高品質な色分け
プロポーション★★★★★関節強度が上がるとプロポーションが映える。
可動域★★★★★ウイングゼロのポーズ特性を考慮した最高クラスのカスタム可動域
関節強度★★★★★★★これまでの不満を吹き飛ばす頑丈な保持力
内部フレーム★★★★前腕装甲フレームの不在と、やや物足りない内部フレームのディテール
ディテール★★★★★耳、前腕など、従来よりさらに細かくなったディテール
武装/付属★★★★★シールドの追加。機能性が大幅に向上したバスター・ライフル
パーツ数/価格★★★★★総パーツ数434個。1000円あたりのパーツ数:78.9個。コスパは適切
独自性/特異性★★★★★
★★★★★
開発者の気合いが伝わる完璧なアップグレード
Dalong's Point : 122 pts.

※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)

MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka | 2020.11 | ¥5,500

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。