2023年4月のゼータガンダム Ver.Ka以来、1年ぶりの新作MGとしてナラティブガンダム C装備 Ver.Kaが発売されました。ネタ切れのせいか、最近MGは年に1つしか出ない雰囲気ですね。個人的にはそれほど期待していなかったキットですが、いざ作ってみると思ったよりもかなり良い出来でした。
ギミック満載の組み立て難易度
まず組み立て中に少し戸惑いました。ご存知のとおり私はごく一部の限定品を除くすべてのガンプラを作ってきたので、初めて見るパーツでもだいたいどこに使うか見当がつきます。ところがこのキットは、一体どこに使うのかさっぱりわからない小さなパーツが多く、久しぶりに説明書を本当に隅々まで読み込みながら組み立てました。
完全変形でもないのに、なぜここまで内部が複雑なんだ?という疑問が湧いてくるのですが、変態的なカトキハジメが本気で作り込んだギミックだけあって、その精度はかなりのレベルです。特に脚部と股関節周りがそうで、このせいで組み立て難易度が思ったより高いキットに仕上がっており、初心者にはお勧めしにくいですね。MGユニコーンも組み立てがやや難しいことで知られていますが、私の見立てではこのキットの方が一枚上手だと思います。
それでもガンプラをある程度作り慣れた方なら十分に組めるキットですが、どのパーツをどこにどう差し込むか迷って説明書をじっくり眺める時間は増えそうです。まるでIKEAの家具を組み立てる感覚に近いというか…最初は簡単そうに見えるのに、いざ作り始めると苦労して、悪戦苦闘しながら完成させると達成感が押し寄せてくる…(本当によく似ています)
期待以上の彫刻美
完成後の第一印象は「おっ?」でした。個人的に着かけの服のようなナラティブガンダムのデザインがあまり好みではなかったのですが、いざ作ってみると立体感がかなり良いですね。写真だけでは伝わりにくいのですが、MG ZZガンダム Ver.Kaのように実物のデザインがかなりシャープに仕上がっています。
やはりガンプラはメカニックデザインの原画よりもカッコよく仕上がるという法則が改めて証明されたキットで、実物で見る大きな存在感とシャープなディテールは期待以上でした。スタイルの好みはさておき、かなりよくリファインされたキットであることは否定しにくいと思います。
可動域と関節強度、ユニコーンとは違うのだよユニコーンとは…
ご存知のとおり、2007年に発売されたMG ユニコーンガンダムは、21世紀に登場したあらゆるグレードのガンプラの中で最悪の可動域を誇るキットでした。17年前は技術も未熟で、そもそも可動よりも完全変形に重点を置いていたのだから仕方なかったとは思いますが。今回のナラティブガンダムは、最新技術の恩恵をたっぷり詰め込んで登場しました。
まずAクラスの可動域は当然として、非常に高い関節強度で抜群の安定感を見せています。コアブロックシステムの影響で腰の可動が難しい分、股関節に凝ったギミックを仕込んであり、腰を前にかなり傾けることもできるようになっています。膝に加えてふくらはぎの内側にも複雑な可動ギミックを組み込んで完全折りたたみを実現しており、肘が四方向に曲がって回転まできる高難度の動作も可能です。
可動式の指は、システムインジェクション電池可動手よりもずっと安定した構造で動き、さらには聞いたこともないグリップ補助システムまで導入されています。ビームライフルのグリップ部分を手のひらのT字型突起に垂直に差し込んでから、改めてビームライフル本体にまるごと取り付けるという方式です。工程がやや手間ではあるものの、頑丈な手首関節よりも手と武装の結合がさらにタイトになるという状況にまでなっています。ここまでやる必要があるのかと思うほどですが、グリップ力の問題で叩かれるのがよほど嫌だったようですね。
おかげで可動を楽しめるAクラスのアクションフィギュア的プラモデルへと生まれ変わり、何よりどんなポーズを決めても保持力が優秀な点は気に入っています。また、フレームパーツにも最新の柔らかい素材が使われており、可動感はもちろん組み立て感も良好です。この点もMG ユニコーンガンダムとは大きな時代の差を感じさせる部分です。
交換式サイコフレームも手強い
ナラティブガンダムはユニコーンガンダムと異なり完全変形を諦め、サイコフレームを100%追加装着する方式で再現されています。上の詳細な装着工程で示されているように、完全変形に負けず劣らず複雑な手順でサイコフレームを取り付けなければなりません。特に膝部分は何度も練習が必要なほどで、MG ユニコーンより難しいことはあっても、簡単には感じられませんね。
その代わり、サイコフレーム装着後の安定感はMG ユニコーンとは比べ物にならないほど優れています。MG ユニコーンのデストロイモードは少し触れただけで変形ギミックが崩れがちでした。股間部、スカート、膝、肩など、せっかく開いておいた装甲が閉じたり乱れたりすることが多かったのです。一方、交換式で完成したナラティブガンダムのサイコフレームはしっかり固定されており、簡単にポーズが崩れることがないのは助かります。
また、このキットに採用されたサイコフレームパーツはMG ユニコーンガンダムのサイコフレームと同じ形状ですが、よく見ると斜線モールドが追加されて造形がより精細になっています。発動状態以外に未発動状態を再現するためのグレーのサイコフレームも付属していますが、グレーのフレームはMG ユニコーンガンダムのフレームランナーをそのまま流用したパーツです。ただ、交換がかなり大変なので、2種類のフレームを気軽に入れ替えるのは難しいですね。特にトップコートなしでバンダイの水転写デカールを貼った状態だと、かなりの数のデカールを犠牲にする覚悟が必要です…。
相変わらず無責任な水転写デカール
Ver.Kaらしく大量の水転写デカールが付属しますが、Ver.Ka過去作と比べればそれほど多くはない量です。おおよそ3〜4時間ほどの作業量ですが、品質は相変わらずイマイチです -_- 他メーカーはもちろん、社外デカールにも劣る耐久性と接着力の水転写デカールをなぜ使い続けるのか、まったく理解できません。レビューを進める中で、リアルタイムで消えていくデカールにかなりストレスを感じました。
レビュー写真をじっくり見た方なら、特定の箇所のデカールがあったりなかったりするのに気づくと思いますが、最初はミスなく全部貼ったのに、撮影しているうちにどんどん消えていったんです…(泣)。ただでさえ複雑なサイコフレームの装着・取り外し・交換を繰り返さなければならず、MG ゼータVer.Kaの変形よりも手間がかかりましたし。また関節強度がしっかりしている分、可動時にも力を入れる必要があり、指がデカールの面を掴まないよう注意しなければなりません。そうしないと、後で指にべったりくっついてきたデカールを見て絶望することになります…。
総評
MG ユニコーンガンダムのコンセプトと系譜を受け継ぎながら、17年という時代の差にふさわしい大幅な品質向上を見せるキットに仕上がっています。バンダイの水転写デカールという持病と、相変わらず手間のかかる交換式の変形工程を除けば、大きな欠点は見当たりません。やや難易度の高い組み立て工程も、ガンプラに慣れた方にとってはむしろ刺激になるポイントでしょう。
何より実物がかなりカッコいいという印象で、MG ZZガンダムVer.Kaで感じた彫刻のような実物のエッジ感を改めて味わうことができました。独特のコアファイターギミックは新鮮でしたし、驚異的な保持力を見せるビームライフル固定ギミックも発想が面白かったです。可動域と関節強度もMG ユニコーンとは比べ物にならないほど満足のいくものでした。
好みが分かれるデザインのせいで迷っていた方にとっては、むしろ意外な面白さを発見できるキットとして、少なくとも品質に関しては迷わず買って大丈夫なキットだと思います。何より、マンネリ気味のガンプラ製作に飽きを感じていた方には、最高のガンプラ熱再燃剤になってくれるはずです :-)
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 武装のごく一部を除けば、事実上なし |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | 優秀な成形色と優れた色分け |
| プロポーション | ★★★★★★ | 全体的なプロポーションとポーズの安定感は抜群 |
| 可動域 | ★★★★★★ | 高度に進化した股関節、柔軟な前腕、ぎっしり詰まった可動ギミック |
| 関節強度 | ★★★★★★★ | 全体的に非常に頑丈。特にグリップ力への対策は秀逸。 |
| 内部フレーム | ★★★★★★ | 中身の詰まった全身フレーム。ディテールよりフレームのクオリティが◎。 |
| ディテール | ★★★★★★ | 彫刻を見るような立体感と、抑制されながらも華やかなディテール |
| 武装/付属 | ★★★★★★ | 基本武装に忠実、コアファイターの再現はなかなか驚き |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総数537パーツ。1,000円あたりのパーツ数:76.7個。価格は妥当 |
| 独自性/特異性 | ★★★★★★★ | 期待以上の彫刻のようなビジュアルとぎっしり詰まったギミック。
MG ユニコーンガンダムと比べれば格段の進歩 |
| Dalong's Point : 118 pts. |
※ MGにのみ適用される採点システムは、20年前のファースト1.0から続く採点体系のため、
品質が全体的に底上げされた最新キットにまで一律に適用するのは、正直あいまいです。
どのみち私個人の評価にすぎず、年月によるキット品質の差まで明確に反映するのは難しいので、
あまり深く考えず、参考程度にご覧いただければと思います。
(100点以上のキットは、昔に比べて品質がかなり良くなった、という程度に理解してください)
MG 1/100 ナラティブガンダム C装備 Ver.Ka | 2024.4 | ¥7,000
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。