ドドーン!
MG Sガンダムに続き、多くのファンの熱烈な期待の中でMG Ex-Sも発売されました。
Ex-Sは人によって受け取り方が大きく異なるキットでしたが、私のように以前から出渕裕のセンチネルデザインに魅了されていたオールドファンにとっては、まさに最高のプレゼントでした。^^ センチネルをよく知らない方や、こういった複雑なデザインが苦手な方には、まあ大作が一本出たな…という程度かもしれませんが、このMG Ex-Sはそれ以上の深い意味を持つキットです。
2001年に発売されたMGデータブックに収録されたバンダイMG開発部長のインタビューによると、「完全変形が可能なMG Ex-Sを作ることが開発者たちの夢」と語っていました。当時バンダイのガンプラデザインを主導し、ほぼ支配していた出渕裕の影響もあったでしょうし、バンダイのガンプラ開発陣自体がセンチネルのファンだったという点などを考えると、まったく不可能な話とは思えませんでした。
ただ商業的な観点から果たして収益性があるのかは非常に難しい問題であり、そのためバンダイ社内でも開発部と企画部の間でかなりの意見の相違があったことでしょう。SやEx-Sはガンプラ史上最も複雑で精巧な変形ギミックを持つMSであり、非常に高い開発難易度と金型製作コストが必要なため、十分な市場性を検討しなければならなかったからです。
その実験として、まず既存のキットを流用できるFAZZを発売し、ゼータ2.0プロジェクトの代わりに超高品質のMGゼータプラスを発売して市場の反応を探ったりもしました。幸いゼータプラスは好評を得て悪くない売り上げを記録し、それを足がかりに企画部の反対を押し切って開発部の強力な推進力により、完全変形のMG Sガンダムまで実現しました。そして最後に、センチネルMSの集大成と呼ばれるMG Ex-Sが発売されることになったのです。
こうして開発者たちの夢と希望を胸に世に送り出されたMG Ex-Sは、まさに圧倒的な職人魂の結晶ともいえるキットとして登場しました。80年代末、20代前半という若さで活躍した天才・出渕裕の華麗なデザインが、10数年の時を経て100%現実のものとして具現化されたのです。
MG Ex-S最大の美点はやはり、あの信じられないほど複雑な変形設定を完璧に再現したという点です。マニュアルなしではほぼ不可能に近く、マニュアルを見ながら順を追って変形させてもかなりの時間がかかる、本当に難解な変形方式です。だからこそ、これを設計した開発者たちのことを思うと、さらに畏敬の念を覚えるキットです。いったいどれほどの試行錯誤と金型修正が必要だったのか? まさに職人魂と執念の産物だと感じます。
おそらく多くの方が、何ページにもわたる(しかもなかなか理解しにくい)変形マニュアルを見て変形を諦めたことでしょう。あえて変形させなくても、そのような完璧な変形機能が内蔵されているというだけで感動的でもありますし。MSモードだけでも圧倒的なカリスマを放っていますし..
MG Ex-S発売当初に議論になった点のひとつがスタンドの問題.. つまりスタンドなしでは自立しにくいデザインのため、がっかりされた方も多かったことでしょう。しかし実際に発売されてみると、スタンドのおかげでさらに映えるキットでもありました。スタンドに乗せればプロポーションを崩すことなく、本来のカリスマを存分に発揮できますから。
もちろん地面にまったく自立できないわけではありませんが.. 上の写真でご覧のとおり、あまりにも重い背面のせいでプロポーションが台無しになります。また少しバランスが崩れるだけで後ろに倒れてしまいますし;; それでもプロペラントタンクを外したEx-S基本形で自立させれば何とか立てますが、やはり少し不安定です。素直にスタンドに飾るのが精神的に楽です。宇宙専用MSなんだから、わざわざ重力下の大地に立てる必要もないだろうと思えば.. :-)
厚みを増した装甲のおかげで、脚部の可動域はもう最悪の一言……ではあります。膝が少し曲がる程度でしょうか。もっとも、Ex-Sは可動域で勝負するキットではなく、精巧さとカッコよさで勝負するキットなので、そこまで大きな欠点という感じはしませんが ^^; 内部フレームもSと同様に脚部にしか存在しませんが、機体全体が複雑な変形ギミックでぎっしり詰まっているので、物足りなさはありません。
残念ながら、MGセンチネルプロジェクトは莫大な製作費に見合うだけの収益を上げられず、事実上終了してしまいました。その結果の責任を取る形で、プロジェクトを推し進めた開発部の主要スタッフが辞任するという事態まで起きたそうです。商業的には成功とは言えませんでしたが、ガンプラファンにとっては大切な贈り物として残ったキットです。
こういった経緯から、MG Ex-Sはガンプラの歴史上、最も記念碑的なキットのひとつとして評価できます。さまざまな状況を考えると、これほど商業性を超えた執念の職人魂が結晶したようなキットが、再び生まれることはないでしょう。商業性やコスト削減との妥協よりも、開発者が実現したかったすべて、あるいはそれ以上が詰め込まれたキットは、もう見られないと思うからです。どれほど情熱的な開発者であっても、少なくとも商業的成功が見込める開発費の範囲内で最善を尽くさなければならないのが、営利企業の現実です。MG Ex-Sはそんな限界を超えた最後のキットになりそうで、惜しまれてなりません。(MGセンチネルプロジェクトが大ヒットしていれば、話は違っていたでしょうが……)
PGをも超えるカッコよさ、ガンプラ史上最も精巧な変形キット、完璧な設定再現のカリスマ性……いくつかの欠点も見えはしますが、長所があまりにも際立っているため欠点が気にならないという点では、PGに近い感覚のキットです。
個人的に最も好きなMSだったこと、そして誰よりも長く完全変形1/100のEx-Sを待ち続けてきたこともあって、少し甘めの点数をつけてしまいましたが、それだけの価値は十分にあるキットです。
Masterpieceという言葉は、まさにこういうものに使うんですよね。:-)
| MG MSA-0011[Ext] Ex-S Gundam | ||
|---|---|---|
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 頭部と銃身くらいを除けば、ほとんど見えません~ |
| 成形色/色分け | ★★★★☆ | 全体的には素晴らしいのに、翼のシール処理は相変わらず残念 T_T |
| プロポーション | ★★★★★ | 圧倒的なボリューム感に息をのむ。 |
| 可動域 | ★★★★☆ | 脚部の可動域は絶望的だが、カッコよさだけで余裕でカバー! |
| 関節強度 | ★★★★★ | 全体的にボリュームの割にはしっかりしている。 |
| 内部フレーム | ★★★★★ | 内部フレームは脚部のみだが、ぎっしり詰まった変形ギミック自体が最高の芸術品。 |
| ディテール | ★★★★★ | 感動…… |
| 武装/付属 | ★★★★★ | プロペラントタンクまで揃えたEx-Sの完全再現……! |
| パーツ数/価格 | ★★★★☆ | 総数639パーツ。1,000円あたりのパーツ数:79.9個。精巧なパーツの満足感は最高! |
| 独自性/特異性 | ★★★★★ | 職人魂あふれる、MG史上空前絶後の傑作。 |
| Dalong's Point : 97 pts. | ||
MG MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム | 2003.03 | ¥8,000
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。