苦手意識すら好感に
変えてしまうバンダイの技術力
さまざまな噂と大々的なイベントを経て、ついに100番目のMGとしてターンエーが発表されたとき、本当にいろいろと物議を醸しました。どうせ何が出ても同じだったとは思いますが、比較的マイナーなファン層を持つターンエーへの決定は、半分は納得、半分はちょっと残念、といった反応でした。とはいえもう発売されてしまったわけで、それ以前の経緯についてあれこれ言っても仕方ないですね :-)
まず、数ヶ月にわたる宣伝の末に登場した100番目のMGとなれば、何か特別なものを期待するのが普通でしょう?いざ蓋を開けてみると、評価は賛否半々..といったところでしょうか。100番目という記念碑的な何かとしては少し物足りないですが、基本的なクオリティはMGとして十分以上のものがある、という印象です。
99年のターンエーガンダム放映前、『ブレードランナー』の未来都市をデザインして有名になったシド・ミードがメカデザインを担当するということで、それなりに話題を呼びました。そして実際に発表されたターンエーガンダムのあまりにも独特なデザインは、賛否両論を巻き起こし、その論争は今も続いています。
MG ターンエーについても同様で、最大の話題はやはりデザインそのものではないかと思います。元のデザインが非常に個性的なだけに..好き嫌いの議論が絶えませんでした。そしてデザイン自体はかなり美学的だと認めつつも、「ガンダムらしくない!」と違和感を覚えるガンプラファンにどう受け入れられるかが、ひとつの鍵だったと思います。
100番目にターンエーが発表されたとき、あちこちから不満の声が上がりましたが、実はそれはターンエー自体が嫌いとか好きとかいう話というより、別のキット..(たとえばバンダイが切り札として引っ張りすぎているガンタンクとか)を望む気持ちが大きかったからでしょう。
結局のところ、多くのコアなガンプラファンにとって「MG ターンエーガンダム」というキットの注目ポイントは…
これまで何度もそうだったように、あまり期待していなかったキットにセンセーショナルな何かを加えて、嬉しい意味で裏切ってくれたバンダイがまたやってくれるのか?というところだったんじゃないかと思います。デザインが異質で受け入れがたかったけど、やはりMGとしてスマートに仕上げてくることで、印象が苦手から好きへと変わるのか?まあそんな疑問ですね。
個人的な立場から言うと、これまであまり興味がなかったり、違和感のせいでどうにも好きになれなかったターンエーガンダムでしたが、MG ターンエーを作ってみたら…かなり印象が変わって、愛着が湧いてきました ^_^;;
だってキットを作ってみると…普通にかわいいんですよ :-)
MG ターンエーには(当然ながら)最新技術がしっかりと盛り込まれており、可動域・関節強度・色分け・ギミックの再現、あらゆる点が非常にMGらしく仕上がっています。つまり、MGならこれくらいはやってほしい!という技術的な要件をすべて満たしているということです。少なくとも品質面でケチをつけられるポイントはほとんどありません。
その中でも、MG ターンエーに対する印象を最も大きく変えてくれたのは、ずばり「最高な」プロポーションです。考えてみると、シド・ミードはかなり先進的で優れたデザイナーです。その斬新なデザインがガンダムと組み合わさることで逆に評価を下げられた面があるのですが、そんな素晴らしいオリジナルデザインがカトキハジメのリファインを経て、さらに洗練された形に生まれ変わりました。
つまり、シド・ミードの先進的なデザインとカトキ先生のスマートなリファインが組み合わさることで強力なシナジー効果を発揮し、結果としてMG ターンエーのプロポーションはオリジナルの洗練された曲線を200%活かした、非常に美しいプロポーションとして実現されたと思います。もちろんその美しさの感じ方は人それぞれあるかもしれませんが、とにかく素組みしただけなのに全身から漂う美しいラインの感動は、思っていた以上に強いものがありました。
さらに、スネが折れ曲がる新しい関節ギミックの追加によって、より強化されたトップクラスの可動域が組み合わさって生み出される、派手でダイナミックなアクションポーズは、これまでのターンエーに対する先入観を吹き飛ばすには十分だという感じです。特にターンエー特有の全力疾走ポーズは、背筋がゾクッとするような美しさを見せてくれます。
ターンエーで注目すべき技術的な変化は、MG F91で初めて試みられて賛否両論あったポリキャップレス技術を、成功裏に定着させたという点です。MG ザク2.0から目に見えて改善された軟質ABS素材の関節は、今やMG ターンエーでポリキャップ全体を置き換えられるレベルになりました。F91と違って組み立てもスムーズで、緩くも固くもない非常に優れた関節強度を誇ります。今後はポリキャップをなくす方向に進んでいきそうですね。
最初にターンエーを作ったとき少し不思議に思ったのが、内部フレームにモールドがほとんどないという点でした。技術やデザイン力が足りなくて省いたわけでは絶対になく、カトキハジメの意図のもとシンプルなフレームを追求したのでしょう。おそらくターンエーという機体自体が、アナハイムのようなところのエンジニアが作ったメカというイメージよりも、劇中で神話に登場するメカのように描かれているため、メカニカルな雰囲気を出さない方がいいと判断したようです。とにかく最初は少し戸惑いましたが、見れば見るほどシンプルなフレーム構造も魅力的に感じてきます。(ちょっとスティックパーツっぽく見えすぎる気もしますが…)
もう一つ変わった点は、シールが完全になくなり、デカールもほとんど貼らない設定になっているということです。アナハイムの工場で作られたような各種注意書きシールがターンエーに似合わないと判断したのでしょう。シンプルなフレームとあわせて、なりの一貫性を見せています。
それに加えて、劇中に登場するウシをアクセサリーとして付けてくれているのも面白いですし、スネの関節と膝関節の可動に連動して動くダクト構造物も面白いです。これまで何度も指摘されてきたグリップ力の問題も、他のキットより武器をしっかり保持できるよう固定フックがうまく作られていて、その点の不満もなくなりました。
いくつか残念な点を挙げると、ライフル後部のスライド可動部が少し緩くて、動かすとすぐに外れてしまいます。これは設計上、構造的に少しミスがあったようです。それから可動中に股間部(-_-)のコクピットがポロリすることがたまにあります。脚を前に折り曲げるとき、フロントスカートが押し上げられる際に特にそうなりやすいです。コクピットのスケールがおかしい問題は、そもそもシド・ミードのデザイン自体がスケール感が少し曖昧なので、MGだからといってどうにもならなかったのでしょう。
結論として、上のレビューを読んでいただければわかると思いますが、MG ターンエーガンダムの最大のポイントは結局、苦手に近かった機体でもMGで作るとこんなに印象が良くなるんだ、ということだと思います。ただ飾っておくだけでも女性的なラインが流れる美しいプロポーション、ダイナミックなアクションポーズ、いじりがいのある(?)関節など、手に取った感触も良く、品質的にも何ら問題のない良いキットです。ターンエーに興味がなかった多くのガンプラファンの印象を変えてくれるんじゃないでしょうか。
バンダイが100番目にターンエーを選んだ理由には、主要なメカをひと通り出し尽くした状況で、少し新しい活路を切り開こうという意志が含まれていたのでしょう。ターンエーはもちろん、Vガンダムのような相対的に不人気なシリーズも最新クオリティで出そうという布石ではないでしょうか。もちろんターンエーガンダムがどれだけ売れるかを見て判断するのでしょうが。
いずれにせよ、ガンプラファンとしては、あまり注目されていなかったメカまで引っ張り出して「作りたくなる」気持ちにさせてくれたという点では、歓迎すべきことだと思います。もう作るものがない!ほど絶望的な気持ちはないでしょうから。商売上手と言おうが言うまいが、なりに新鮮で斬新な印象のMGに出会えたという点で、100番目の記念キットとしての役割は果たしていると思います。:-)
ちょっと待って、最近満点の基準が曖昧なスコアをつけていますが、100点という数字は「満点」を意味するのではなく、進化し続けるプラモデル技術に合わせて基準点が多少移動したとお考えください。つまり、各項目で従来の満点レベルを超える優れたポイントがあれば、加点が生まれたということです :-) どうせスコアは楽しみでつけているものなので、おおよその品質を把握するための「指針」とまでは言わなくても、参考程度に考えていただければと思います。
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 頭部の合わせ目が少し目立ちますが、全体的には非常に良好。 |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | 上品な白と十分な色分け。 |
| プロポーション | ★★★★★★ | これまで見たことのない非常に美しいプロポーション。 |
| 可動域 | ★★★★★☆ | ダイナミックさは申し分なし!新しいスネの関節は斬新な試み。 |
| 関節強度 | ★★★★★ | 緩くも固くもないポリキャップレスは成功。 |
| 内部フレーム | ★★★★★ | 全身フレーム。意図的なシンプルさがむしろ魅力的な印象。 |
| ディテール | ★★★★★ | 外装の精巧さと内部のシンプルさが絶妙にマッチ。 |
| 武装/付属 | ★★★★★ | 原典に忠実で、武装のギミックも優秀。 |
| パーツ数/価格 | ★★★★☆ | 総273パーツ。1,000円あたりのパーツ数71.8。もはやインフレ? |
| 独自性/特異性 | ★★★★★★ | 苦手を好きに変えるバンダイの技術力。 |
| Dalong's Point : 104 pts. |
MG 1/100 WD-M01 ターンエーガンダム | 2007. 8 | ¥4,400
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。