ついに!!!ゲルググのバージョンアップが
実現しました。
ザクの場合はメインキャラクターということもあり、いつかはバージョンアップされるだろう…という気持ちがありましたが、実は初期MGの中でクオリティ的に最も問題が多かったのはゲルググでした。ひどくゆるゆるな下半身の関節のせいで「タコ」だの「イカ」だのという屈辱的な評価を受け、ゆるい関節と頼りない武装の保持力のせいで、せっかく良くできたプロポーションが台無しになっていたキットです。MGゼータ1.0も「タコガンダム」と言われましたが、ゲルググ1.0と比べれば…まあ ^^;
ゲルググ1.0の発売当時は、
それでもあれだけ大柄なMSだから固定が難しかったのだろう…と流してしまいましたが、それでも許しがたい部分が多いキットでした。いずれにせよ発売当初はかなり意欲的な設計でそれなりに感動もありましたが、今の目で評価するなら最も残念なキットのひとつに挙げられる存在です。
裏を返せば、バージョンアップ
にあたって改善すべき点が非常に多いキットだったわけで、だからこそザクの大幅アップグレードに続いて登場するゲルググ2.0への期待値も高くならざるを得ませんでした。結論から申し上げると、やはり予想どおりザク2.0ほどのセンセーショナルな印象はないものの、最新クオリティで大きく生まれ変わっています。
▶ もうタコじゃない!
まず大柄なボディに必要なこと…そして1.0で最大の問題だった点…関節強度の部分はほぼ完璧に改善されています。上半身を持ち上げると死体のようにだらりと垂れ下がっていた1.0の脚と違い、2.0はしっかりとした重厚な保持力を発揮します。脚、膝、肩とすべての関節が頑丈で、関節強度で悩む余地はほとんどないように見えます。ザク2.0で極致に達したかのような、しなやかなABS関節とポリキャップの適度な組み合わせは、やはり成功した結果を見せてくれています。
ただ…ゆるいわけではないのですが、
相対的に腰の関節がやや渋みに欠ける印象です。そのままにしておけば問題ではないのですが、ゲルググ特有の大きくて重いインディアン風シールドが問題になります。左腕に装着すると腰が左に傾き、背中に付けると腰が後ろに傾きます。これはゲルググのシールドの特性によるものですが、その点まで考慮して腰の関節をもう少し渋くしてくれていたら良かったという惜しさは残ります。
そして固定ピンで保持される
手のひらと武装の結合は比較的良好で、簡単には落としませんが、それでも少し物足りない感じがします。直前に発売された1/20ボトムズのように二重固定ピンを採用していれば良かったという惜しさが残ります。特にアクションポーズを取らせているとライフルを落とすことが多いのですが、根本的にはライフルの後部が長くて引っかかりやすいという面が大きいのですが…その点まで考慮されるべきだったのではないかと思いますね。
▶ 歴代最高の
内部フレーム
プロポーション自体は1.0と
比べて大きく変わったわけではありませんが、各部がよりスタイリッシュなデザインに変更されています。特に外装にパネルラインがかなり多く追加されていて…MGガンダム Ver. O.Y.W. 0079ほどではないにしても、少し意外なほど増えています。これについては好みが分かれるところですが、個人的にはよりスタイリッシュになったと感じます。
ゲルググ2.0の最大の魅力といえば、
歴代屈指の全身内部フレームだと思います。ザク2.0のフレームも十分感動的でしたが、やはりボディが大きく内部フレーム自体が多いゲルググだけに、より多くのモールドと二重装甲、多彩なディテールが表現されています。脚の二重装甲はもちろんのこと、スカートと脚部にはグリッド状のフレームまであり、上の写真でご覧のとおり華やかの一言に尽きるフレームショットを演出してくれます。フレームだけは本当に最高の感動そのものです T_Tb
もちろんフレームは完成させてしまえば
見えなくなる部分ですが(^^;)、組み立てながら感じる満足感が非常に大きく、それによってキットの中身がぎっしり詰まった重厚な印象を与えてくれます。実際に手に持ってみても1.0より二倍は重く感じるキットで、それだけ重くなったにもかかわらず関節がしっかりしているという点にさらに満足感が増すキットです!^^
付属のエレカとラライヤのディテールは
平凡ですが、それなりにかわいらしい味わいがあります。付属品の中ではシールドの大変身が注目されます。あれだけ大きくて無骨なシールドなので手に持つのが難しそうに見えますが、なかなかのアイデアを絞り出して、それなりに手に引っかけておけるようになっています。それ以上に、背中に固定する接続ギミックの追加により、シールドの着脱にさらにそれらしい設定が加わった点が面白いですね。
▶ 問題は
可動域!
さて…このゲルググ2.0の最大の論争の核心は…まさに可動域の部分です。
最近の最新MGはほとんどが派手な可動域を
ベースにしており、直前作のザク2.0ではまさに「極致」の可動を見せてくれました。これにより…ゲルググがもともと太っちょなのはみんな知っていましたが…そんな太っちょがどれだけダイナミックに動けるようになるのかに大きな注目が集まっていました。
しかし冷静に言って、
このゲルググ2.0の脚部関節の可動は「非常に平凡」、あるいは最近のトレンドに照らし合わせると平均以下の可動域を見せています。しかも構造的な限界が問題なのではなく、明らかに意図的な面まで見えてきて、戸惑いを感じさせます。@_@;;
90度しか曲がらない太ももと
すねの間にはまだ多くの隙間が見えます…つまり、開発陣がもう少し工夫すれば完全に折りたたむことが不可能だったはずはない、ということです。その代わりに膝の前後に分割式の膝パーツとスライド可動式の関節カバーギミックを実現していますが、結局それによって膝の可動域が大きく制約されています。もちろんこの二つはどちらかを選ぶ必要がある部分なので、ギミックか可動域かで悩んだようですが…可動域を犠牲にしてギミック側を選んだようです。
MGザク2.0の派手なアクションポーズは、
新たに採用された分割式スカート可動と自由な股関節可動があってこそ実現できたものでした。ゲルググ2.0もザク2.0式の分割式スカート可動が実現されていますが、股関節だけは思ったほど大きく改善されませんでした。スカートをうまく分割した意味が薄れてしまうほどですが、もちろんそれでも分割すらされていなかった1.0のスカート下での可動よりははるかに優れています。問題はこうした股関節可動の制約と旧来の膝可動、そして脚部装甲のスタイル上、足首の可動範囲にも制限が生じてしまい…
脚部の可動域を活かしたアクションポーズは、
まったく2.0らしくありません。OTL
スタンドに乗せて自由に動かそうとしても…やはり平凡なレベルを超えられません。
開発者の立場からゲルググというMSの魅力を、
派手な可動域よりも重厚さと力強さ、精密な内部フレームとギミックに置いたのだとすれば納得はできますが…それでもあえてここまで最近作と比較されるような作りにした点は非常に惜しいです。T_T このため、今後脚部の可動域を改造する作例が多く出てくるのではないかと予想されます。
結論として、ゲルググ2.0を作るなら、
ダイナミックなポーズ再現への期待はひとまず置いておいてから始めた方が気が楽です…^^;
▶ 2%物足りない、
しかし素晴らしいクオリティ
少し矛盾したサブタイトルですが…
平均以下の可動域のせいで2%物足りない感じはあるものの、キット自体のクオリティが最高クラスなのも確かだということです。ただ、ザク2.0のレベルですべての面で完璧とは言えない、というだけのこと。
MGガンプラ界は、ザク2.0発売前と後の時代に分けられるような、そんな印象を与えるキットです。ザクほどではないにしても、「基本的なクオリティはこのレベルだ!」というのを見せてくれているよう。今後登場するすべてのキットは、ベースが100点からスタートしなければならないほど、バンダイの技術を結集して表現されたザク2.0の技術が、今後のMGの基本的な土台になっていきそうですね。
2%物足りないとはいえ、とにかく問題山積みだった1.0と比べて見違えるほど生まれ変わった、真に推薦できるゲルググキットが誕生したことに、歴史的な意義を見出すべきでしょう。特に、中身がぎっしり詰まったスイカのような重厚でどっしりとした感覚は…実際に作ってみないと、写真では伝わりませんよ。:-)
| 分野 | 評点 | 分析 |
| 合わせ目 | ★★★★★ | 極上のワンパーツ祭り。合わせ目もほぼなし。 |
| 成形色/色分け | ★★★★★ | これまで出たシャア用ピンクの中で最も落ち着いた上品な色 |
| プロポーション | ★★★★★ | 重厚でどっしりとした感じをうまく表現している。 |
| 可動域 | ★★★★ | ついに登場した分割式スカート。しかし脚の可動域はちょっと意外;; |
| 関節強度 | ★★★★★ | ぐらぐら大魔王の大変身。関節強度は非常に良好! |
| 内部フレーム | ★★★★★★★ | これまで出たMGフレームの中で最高そのもの。 |
| ディテール | ★★★★★ | やや大げさなパネルラインだが、洗練されていて精巧だ。 |
| 武装/付属 | ★★★★★ | 基本に忠実。大きく改善されたシールド。おまけでエレカまで。 |
| パーツ数/価格 | ★★★★★ | 総319パーツ。1000円あたりのパーツ数70.9。価格に見合ったクオリティ。 |
| 独自性/特異性 | ★★★★★★ | 1.0の欠点をすべて補った大逆転のキット。 ザク2.0ほどの感動はなくても、十分に価値あるバージョンアップ |
| Dalong's Point : 104 pts. |
MG 1/100 シャア専用ゲルググVer.2.0 | 2007. 7 | ¥4,900
AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。