MG オーラバトラー

MG 1/100 ダンバイン

Kit Review

素組み + スミ入れ

MGラインナップの中でも特に異色な存在といえばこのキット。MG ダンバインです。本来MGは「ガンプラ」のラインナップであり、パトレイバーシリーズでそのルールが破られましたが、実はそのパトレイバーよりも先に登場した非ガンダム系MGキットがこのダンバインなんです。ガンダムでもないのに堂々とMGのロゴを掲げて登場するとは~!!

このキットが発売された2000年当時、私をはじめ多くの人が少々面食らいました。バンダイを支える主力商品であるガンプラの専売特許と思っていたMGに、まったく別のメカシリーズが!? これはダンバインだけでなく、他のメカも参入できるかもしれないという期待感を抱かせる、一種の暗黙のルールが破られた感覚でした。往年の名ロボットたちをMGの技術で再び見られる…考えただけでワクワクしましたよね?

こうしてわずかな期待感(まあ、それほど大々的なセンセーションでもなかったですが)を持って発売されたダンバインは、以前の旧キットとは明らかに次元の違うMGらしい仕上がりで登場しました。しかも既存のガンプラMGラインナップとも差別化されたコンセプトとパーツ構成で、新鮮さも兼ね備えていました。

まず格段に向上した色分け…特にさまざまな素材特性を活かしたパーツ構成は、最初に見たときはかなり驚かされました。軟質ゴムで表現されたぬめぬめした脚の筋肉、半透明の黄色い翼、本物のハエの複眼のような目のパーツ、本当に爪らしく感じられる乳白色の爪、ゴム製の関節カバー…大きな濃い緑のクリアパーツのコクピットカバー…とにかく価格が3500円という高価格帯に入ることになったのは、こうした多彩な素材と色分けの結果だったようです。

逆に考えてみると(あくまで個人的な意見ですが)、MGクラスのクオリティで見せるのにちょうど良いメカがダンバインだったからこそ、MG ダンバインが生まれたのではないかと思います。もともと昆虫のようなコンセプトのメカとして、筋肉質の生体フレームやハエの羽、爪などなど、技術さえあれば何ともカッコよく作り上げられそうな独特のメカでしたから。いずれにせよ、色分けと素材構成においては、全MGを通じても屈指のクオリティであることは間違いないでしょう。

可動域について、腕はごく普通の90度曲げですが、脚はスカートアーマーがない構造上、ほぼ限界近くまで大きく上がります。膝もかなり曲がるので、脚の可動域は確かに良好と言えますが…足首の可動範囲が狭いです。鶏の足のようにリアルに作られた足があまり動かないため、股関節と膝の可動域が良くても取れるポーズが非常に限られてしまいます(-_-;)。なのでアクションポーズの写真を見ても、それほど躍動感は感じられないんですよね。スタンドがあれば確実にもっとカッコよくポーズが決まったかもしれません。それでも関節強度はほどよく良好で、ガタついている箇所はありません。^_^

MG ダンバインの最大の残念な点は、パーツの強度問題です。まず下の写真をご覧ください。

ああ…絶望的な状況です T_T。他のキットと違い、特に脚部は薄いプレートに股関節のボールジョイントが付いている構造で、見た目にも弱そうですし、実際に弱いです…上の写真はレビュー撮影中に装甲を分解して再組み立てする際、脚を胴体に差し込もうと少し力を入れただけで、あっけなく折れてしまいました…しかもアクションポーズの撮影前に T_T

上のアクションポーズの写真は、このやっかいな部分が折れた状態で、なんとか絶妙に引っかけながら苦労して苦労して撮ったものです。それでもそれなりに自然に見えますよね? ^^;(猛烈にスクロールして確認する音が聞こえます ;)もともと力のかかる方向によって折れやすい構造になっているので、脚を動かす際に注意が必要なポイントです…私のような被害に遭わないように T_T

実際、キット単体で見れば色分け・成形色・プロポーション・素材感・関節強度などすべて良好で、大きく文句をつけるところはなく、組み立てやすさや作っている最中の感触だけで言えばMG イングラムよりも品質が高く感じられます。ただ、非ガンダム系MGがダンバイン一作きりで途絶えてしまった理由は…結局ガンダムではないMGとして市場で大きな反響を得られなかったから、つまり簡単に言えばあまり売れなかったということです。あるいは「ガンプラに注力すればいいのに何をやっているんだ!」というファンの声に押されてすぐに畳んだのかもしれませんが…

やはりダンバインというメカはそれなりに知名度はあるものの、ガンダムと比べると圧倒的に不利なのも事実で…デザインやスタイル自体も洗練されてカッコいいというよりは、見方によってはちょっとグロくもあるのがその理由かと思います。リアルで精巧に感じられるかもしれないけれど、あまり買いたいと思わせるビジュアルではないというか。私の考えでは、だいたいそういった理由で市場にあまり受け入れられなかったのではないかと思います。もちろん、もともとダンバインのファンだったなら、最高のプレゼントになったでしょうけどね。^^

こうして途絶えてしまったMG非ガンダム系メカシリーズは、6年後の2006年にRRR(Real Robot Revolution)へと受け継がれた感じもします。RRRシリーズ第1弾のレイズナーも大きな注目を集めてそれなりの評価を受けましたが、どこかMGには及ばない印象がありました…でもこのMG ダンバインは実際に作ってみると確かに「これぞMGだ!」という感覚があります。その意味で、MGの独立したラインナップとして継続され、さまざまなメカキットが展開されていたらよかったのに、という惜しさも残ります。

いずれにせよ、今では代表的な不人気MGのひとつとして残ってはいますが、そう軽く扱われるには少々かわいそうなキット…バンダイがかつて意欲的にこんなことにも挑戦したんだ!という感慨を覚える、歴史の中に埋もれていくには少々もったいない、なかなかの佳作です。:-)

MG 1/100 ダンバイン | 2000.8 | ¥3,500

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。