PG FX-550

PG 1/60 スカイグラスパー+エールストライカー

Aile Strike Gundam

素組み + スミ入れ + シール

PG ストライクガンダム発売の頃にすでに予告されていたスカイグラスパー+エールパックのキットが、6ヶ月後についに本格発売となりました。一種のPGカスタムセットに近いコンセプトとも言えますが、かといってカスタムセットとも呼ばれず、かといって完全にPGラインナップの一つとして扱われるわけでもなく…なんとも微妙な立ち位置のキットですね。そして結果的にキットのクオリティを見ても、やはり微妙な仕上がりです。^^; まあとにかく、PG用アクセサリーだと思ってスルーするのもアリかと。

1. まず怪しいランナー構成

まずこのキットは、スカイグラスパーとエールパックの2種が合本されたキットで、この2つのランナーが適度に混在しているように見えますが、実際によく見ると、この2つのキットはシステムインジェクションによって完全に分離することが可能です。つまりこれは、どういった形であれ、どちらか一方が単独で切り離された形で別のキットに組み込まれる形で(単独での独立発売の可能性はほぼないと思われますが)再発売されることを念頭に置いているということです。こうした発売形態については、いくつかの可能性が考えられます。

1. スカイグラスパー+ソード/ランチャーといった形でバリエーション展開
2. イベント限定としてストライクガンダム+エールパックの形でPG エールストライクガンダムを発売
3. ストライクガンダム+エールパックの形でPG正式ラインナップとしてエールストライクルージュを発売

現時点では3番の案が最も有力に思えます。なぜなら…
ランナーの番号順を観察してみると、PG ストライクガンダムのランナー番号はA〜Tまで順番通りに収められています。ところがこのキットのランナー番号はAから始まるのではなく、PG ストライクのランナー番号に続く形でU〜Yまで振られています。さらに…エールパックとスカイグラスパーのランナー番号をよく見ると、こうなっています。

エールパックのランナー番号:U1、V、W1、W2、X、Y
スカイグラスパーのランナー番号:U2、WA、WB、WC、WD、WE、WF(このうちU2はシステムインジェクションで分離)

そうなんです。エールストライカーは一連のアルファベットのランナー番号をそのまま引き継いでいますが、スカイグラスパーはWに枝番を付けた形で、いわば間借りしたような番号の振り方になっています。つまり、なくても番号の流れに影響しないランナー番号ということで…スカイグラスパーを除いたPG ストライク+エールパックの発売を強く念頭に置いていることを強く示唆しています。そしておそらく、どうせ出すなら成形色バリエーションとして人気の高いルージュカラーで登場する可能性が最も高いと言えるでしょう。

2. スカイグラスパー

バンダイのエアロキットを組む感覚とでも言いましょうか。実際にエアロキットの構成を一部取り入れた、非常にユニークなキットです。いつもメカニックが強調されたロボット系ばかり作っていた中で出会う、バンダイ製飛行体の組み立ては本当に新鮮な感覚を与えてくれますよ〜

まずPGという最上位グレードにふさわしく、かなり徹底した色分けとパーツ分割が気に入っています。いつもシールで誤魔化しがちだった翼部の2色処理も完璧に分割されており、バーニア内部の奥まった黄色い部分まで色分けされています。複雑で精巧な両サイドの武装収納部の形状も非常に立体的によく再現されており、さらに翼のフラップが可動式になっている点がとても印象的です。

全体的なディテールは「スッキリ」の一言に尽きます。無駄のないバランスの取れたデザインとモールド、適度にMSらしいパネルラインも好印象です。ただPGというタイトルにもかかわらず、内部フレームと呼べるポイントがほぼ皆無なのは残念なところ。その代わり、コクピットの計器盤ディテールはまずまずといったところ。

PGとはいえ色分けにも限界があり、キャノピー縁の黒い部分はどうしても部分塗装が必要な箇所です。また機体の構造上コクピット内部がよく見えてしまうため、相対的にパイロットフィギュアがやや寂しく見えてしまうのが気になります。^^; パイロットフィギュアはカガリとフラガのものが付属していますが、劇中で別のパイロットとして登場した(そしてすぐに亡くなった;)トールは脇役扱いなのか、別途付属していません。ただ実際のところ、カガリ&フラガのフィギュアもヘルメットをかぶっているため、服のデザインでかろうじて見分けがつく程度で…正規服を着ていたとしたら、フラガもトールもヘルメットをかぶれば見た目は同じになるでしょうし(身長はフラガの方が大きそうですが;;)、結局3人とも入ってると言い張っても否定はできませんね;

多くの方が不満を抱えている点のひとつが、ランディングギアです。ディテール自体は及第点ですが、ダイキャスト製を期待していたところ、結局ただのプラスチックで仕上がってしまいました。個人的にもPG ゼータのダイキャスト製ランディングギアがとてもカッコよかったので、それなりに期待していたのですが…残念なポイントですね。PGなんだからもう少し期待していたのに…T_T そしてランディングギアも開閉・収納式ではなく、カバーを外してタイヤを取り付ける着脱式になっている点も少し惜しいところ。(欲張りすぎかな?)

両サイドの武装収納部はPG ストライクの肩と同じようにギミックが再現されていますが、今回のエールパックとの統合キットでは実質的に使い道のない機能です。ランチャーとソードパックのためのものなので、これを踏まえれば当然ランチャー/ソードパックも発売されるだろうと予想はできますが、MGの前例を見ると、やはり市場の状況次第で発売が決まるのでしょう。とりあえずギミックだけ仕込んでおいて、出れば儲けもの、出なくてもそれはそれで…という考えなのでしょうね。

全体的に優れた色分け、精密なディテールとプロポーションなど、非常にスッキリとした高品質なキットであることは間違いありませんが、このスカイグラスパー自体をPGと呼ぶにはちょっと物足りない感があります。PGのトレードマークである内部フレームがないからでしょうか。高級なMGといった印象です。とはいえ、見た目だけでも十分に映える、組み心地が新鮮なバンダイ製SFエアロキットではあります^^

3. エールパック

ストライクガンダムの主力装備パックと言えるエールパック。ノングレード時代とは異なり、大きな翼とシャープなスタイルのMG エールパックも非常に優秀でした。PG エールパックはそのMG エールパックよりも数段上のディテールを見せてくれることで、さすがPGはPG!という印象を与えてくれます。

まず翼部がMGに比べて小さく見えるという指摘が多いですが…実際にも比率的にMGより小さいです。1/100 MGの翼幅が24cm、1/60 PGの翼幅が34cmですが、実際にMGの比率と同じ翼のサイズでPGを再現するなら40cm程度になって初めて同じ比率になります。そのため相対的にMGに比べて短く見えるのは確かですが…

これについては、MG エールの翼が異常に長すぎたという指摘もあります。もちろん見る人の好み次第ではありますが、絶対的なサイズの面ではPG エールの大きさもかなりのものなので、実物を見たときにそこまで小さく感じるということはないようです。むしろ大きすぎると展示や保管に苦労することになっていたでしょうね。

翼のサイズに関する議論を除けば、PG エールパックの外部ディテールは非常に素晴らしいです。細かくパーツ分割されたPG ストライクのデザインコンセプトとも一致しており、PG ストライクと合体させた際のシンクロ率は200%です。MGでは表現できなかった部分まで隅々にわたってデザインがシャープに生きており、翼部の大きなフラップまで可動するという快挙を成し遂げています。^^

これほど華やかで作り込まれた外部デザインに比べ、内部メカはPGとしてはやや物足りない印象を与えます。テールバーニア内部のメカフレームはPGグレードに恥じないものですが、いざエールパック本体の内部フレームとなると少々貧弱です。フレームが上側にしかない上にディテールが意外と平凡で、高水準のMGにも劣る印象を受けます。さらに最近のMGなら当然のように再現されている装甲裏のモールドも省略されており…なんとなくPGほどの手間をかけていないという感じがしてしまいますね。

PG エールパックの最大の問題点として指摘されるのが、スカイグラスパー収納時とストライクガンダム装着時の高さを合わせるために設けられたギミックです。エールパックのレビュー写真でもよく見えていましたが、飛行形態のスカイグラスパーと合体する際はエールパック自体を薄くし、ストライクの背中に装着する際は少し開いて広げるというギミックです。内部のやや複雑な連動ギミックを使って3箇所が同時に動く仕組みになっているのですが…

問題はこの部分の組み立てがやや難しく(説明書をしっかり読みながら作らないと痛い目を見ます)、組み上げた後もギミックの動きがどこかスッキリしません。カチッ!カチッ!と気持ちよく固定されながらギミックが動くわけでもなく、ゆるさと異常なほどの固さが奇妙に同居していて、無理に力を入れると折れてしまいそうな状態です。なりに頭を使って連動ギミックを実現しようとしたのでしょうが、耐久性については不満の声が上がりそうです…。皆さんもこの部分を扱う際は、1. 組み立ては説明書をよく読んで丁寧に、2. 動かす際は力を入れすぎないよう、お勧めします。

こういったPGらしくない欠点はあるものの、全体的な外形スタイルについては高く評価できます。特にストライクに装着した後に互いの間で生まれる圧倒的なシナジー効果は特筆ものです!

4. スタンド&エールストライクガンダム

このキットには、初めてPGをディスプレイできるスタンドが付属しています。高さが3段階で調節でき、PG用ということもあってこれまで発売されたどのスタンドよりも大きいです。MG エールストライクガンダムの発射台スタンドも大きいですが、このスタンドと比べると…

もともと可動域の王者中の王者として知られるPG ストライクがスタンドに乗ることで、思う存分全身を折り曲げたり伸ばしたりしながら、躍動感あふれるポーズを見せてくれます。特にスタンドとPG ストライクのリア部分が非常にしっかりと結合されているため、スタンドを最も低いポジションにしても安定して固定されます。そのため、上の写真のようなローアングルのダイナミックなアクションポーズも決まります。

ただ、PG ストライク+エールパックの自重がかなり重いため、スタンドの支柱が若干グラつくことがあり、少し不安な面もあります。スタンド自体がそれほど華奢なわけではないのですが、重力の法則にはさすがに逆らえないようです。ただ、うまくバランスを取って置けばディスプレイに大きな支障はないと思います。

スタンドがかなり大きいので、エール スカイグラスパーだけ乗せると少しアンバランスに大きく見えますが、PG エールストライクガンダム本体を乗せると、ようやくサイズのバランスが合って見えます。^^; スタンドの両側にはビームライフルとシールドを一時的に差しておけるようになっており、スカイグラスパーの両側に武装を装着する際に使うパーツをそのまま流用しています。

PG ストライクガンダム登場当時、当時としては意味不明に思えたリア部分のポリキャップがあったため、スタンドの登場はすでに予見されていたもので、やはり予想通りエール スカイグラスパーに同梱されて発売されました。そしてランナー構成と実際の活用例を見ると、スタンド自体はエールパック側ではなく、スカイグラスパーのランナー群に含まれています。となると、後々スカイグラスパーが省かれたPG エールストライク単体などのキットが発売された場合、スタンドが外される可能性もあるかな、と思ったりします。バンダイさんはどう判断するのでしょうか?

5. 総評

武装パックが一切なしで発売されたため(おかげで品質の割に価格は少し安めだった気もしましたが)、物足りなさが残っていたPG ストライクガンダムに、ついに武装パックを装着できるようになりました。エールパックを組み合わせると、もともとカッコよかったPG ストライクの輝きがさらに鮮やかに増します。特に写真でもわかるように、後ろ姿の迫力はすべてのガンプラの中でも屈指と言えるほどで、さらにスタンドに乗せてやると、その存在感はいっそう強烈になります。

そのため、既存のPG ストライクをお持ちの方には、エールパックとスタンドだけでも購入価値が非常に高いキットです。もちろんスカイグラスパーも非常にユニークで斬新なキットとして、それ自体も所有欲をそそる存在ではあります。

まとめると、以下のような欠点が挙げられます。

- 全体的に内部フレームが貧弱。>> ただし外装は非常に優秀。
- ランディングギアがダイキャスト製ではなく、しかも収納式でもない。
- エールパックの翼がMGと比べて小さく見える。これは個人の好みによって評価が分かれる。
- スタンドが若干不安定に見える面がある。
- エールパックとストライク本体との接続部のギミックがやや物足りない。

このキットをPGと呼べるのか?という点については、多くの意見が分かれそうです。PGの代名詞である内部フレームが貧弱なため、特にそう感じやすいのですが……PGというイメージを捨てて見れば、かなり優秀な品質のキットです。そして確かにあれこれ欠点はあるのに、全体的なクオリティと雰囲気に圧倒されて欠点が目に入りにくくなる……まさにPGならではの不思議な感動を、ここでも味わえるということは、このキットはやはりPGで間違いないようです。^^;

PG 1/60 スカイグラスパー+エールストライカー | 2005.6 | ¥5,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。