アカデミー ガリアン

ガリアン

Kit Review

素組み + シール

このキットはアカデミーの文具店シリーズとして発売されたガリアンです。数年前にアカデミーが実施したアンケートで再販希望ランキング1位を獲得した機体なのですが、それに応えるように、最新クオリティの完全新規ガリアンキットを発売してくれました。

ガリアンシリーズは、20世紀に文具店に通っていたオールドファンなら絶対に知らないはずがない伝説のラインナップのひとつでした。私自身もガリアンシリーズを何個も作った経験があり、ガンプラと並んで強力なファンダムを築いていた当時の名作メカプラモデルとして懐かしく思い出しています。

まず今回発売されたガリアンのプラモデルは、18cmサイズのMGクラスで登場しました。全体的なコンセプトもMGを意識したようで、全身に内部フレームを持ち、その上に装甲を被せる方式になっています。もちろんフレームのディテールが特別優れているわけではありませんが、こうしてフレームが存在するガリアン自体がとても新鮮で面白いですね。

色分けもMGクラスの素組みビジュアルを目指しており、特に腕部の黄色いラインまで完璧にパーツ分割されています。頭部の宝石部分は別途塗装済みパーツが使われており、組み立てるだけで設定色がしっかり再現されている印象です。ただ、赤の成形色は少し安っぽく感じられ、一般的な食玩やガチャポンよりはマシですが、バンダイのガンプラと比べると物足りない色味です。

可動域は期待以上に優秀で、特に股関節と脚部の可動範囲は最高クラスの出来栄えです。腕部はデザインの制約からか肘が90度程度しか曲がりませんが、股関節は変形用の中間関節まで活用することで極限の可動域を実現しています。おかげで膝立ちポーズも軽々とこなせますし、足裏が大きいおかげか、地上でのポージング時の接地も良好です。

残念な点は関節強度と保持力です。タコのようにぐにゃぐにゃなポリキャップ関節というわけではないのですが、全体的に全身がガタついている感じがします。つまり各関節にガタが多く、全身がしっかり締まっている感覚がまったくありません。それでもポーズを取らせてみると、不思議と思ったよりポーズの保持力は悪くないんですよね(-_-a??)。ただ肩関節は、腕を水平に上げた状態を長時間キープするのは難しそうです。また、スナップフィットが弱くてポロリしやすいパーツも一部あるので、精神衛生上、接着剤で固定しておいた方が良さそうです。

ビッグファルコンへの変形プロセスはよく再現されていますが、そもそも帽子をかぶって90度お辞儀するような単純な変形ではあります。とはいえ、初めてやってみると意外と重心を取るのが難しいかもしれません。変形で最も重要なポイントは足首関節で、足首関節が前後に回転しながらかなり移動できる構造になっています。逆関節の形に脚を折り曲げた後、足が最大限前方に来るよう足首関節を前に引き出してやると、重心がうまく合います。ただ、腰と肩の関節が頼りないため、きっちり90度に折り曲げるのはなかなか難しいですね。

武装としてはガリアン・ソードと蛇腹剣が付属しますが、蛇腹剣は軟質素材ではないので、むやみに曲げるのは怖いです。多少は曲がるものの、少し無理をすると折れてしまいそうな素材です。できれば軟質素材で提供してほしかったところです。また、ガリアン・ソードの鍔(ガード)は可動式で折りたたんだり展開したりできますが、保持力が非常に弱いので、接着剤で固定してしまった方が良さそうです。

このように内部フレーム、色分け、可動域など様々な面でかなり満足のいき出来を見せてくれるキットです。一方で、メカニックプラモデルの経験がまだ浅いアカデミーらしく、関節の耐久性と保持力の面では物足りなさを感じます。初期のコトブキヤキットを見ているような感覚ですが、全体的な繊細さと素材感の点では初期コトブキヤキットよりは一段上です。アカデミー自体がスケールモデルで長年のノウハウを持つメーカーだということは、確かに伝わってきます。

いくつか残念な点はあるものの、これだけの出来なら過去の思い出を呼び起こして感動するには十分だと思います。本格的なロボットプラモデルの第一弾と考えれば、なかなかのクオリティでもあります(さすがアカデミー!)。国産なので内容の割に価格も手頃で入手もしやすいですし、往年のファンはもちろん、このスタイルが気に入った新世代のモデラーにも気軽に作ってみてほしいキットですね :-)

ガリアン | 2023.3 | ₩42,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。