MGSD NJ-666

MGSD クシャトリヤ

Kit Review

素組み + シール + スミ入れ

このキットは2026年最大の人気作、MGSDクシャトリヤです。(年初に出たPG UNLEASHEDνガンダムはただの話題作..)MGSDラインナップに初登場した宇宙世紀の機体として、ガンダムを差し置いて先に出た点が不思議でもあるんですが。おそらく人気は高いものの、MGとして発売するには負担が大きい機体なので、MGSDへ素早く方向転換したのではないかと推測されます。

まずMGSDというコンセプトに忠実に、SDプロポーションにMGレベルの内部フレームとギミックが再現されています。MGでは発売されたことがないので比較が難しいですが、少なくとも2009年に発売された HGUC 1/144 クシャトリヤとは比べ物にならないほど精巧な仕上がりです。特にバインダーを含む全身に内部フレームが実装されており、精度とディテールがかなりのものですね。さらに大部分の装甲の裏側にもモールドがびっしり再現されていて、本気で作り込んだディテールが伝わってきます。

ギミック面でも面白いものが多く、特にバインダーにかなり力を入れているようです。ビームサーベルを掴むためのサブアーム展開はもちろん、ファンネル収納部も気持ちよく開きます。そして小さなバーニアを後ろから押すと3つに分かれて展開するという面白いギミックも追加されており、内側のバーニア2基も四方向に柔軟に可動します。

可動域はSDプロポーションにしては悪くないレベルですが、前作のMGSDと比べると可動範囲が狭く感じますね。その代わりバインダーだけはさまざまな方向に展開でき、バインダーの接続部の保持力が非常に強固なため、動かすのに少し苦労するほどです。武装としてはビームサーベルが4本付属し、4本のサブアームを使って四刀流を再現できます。そのうち2本はOVA第1話でリゼルのビームサーベルを奪った設定を再現したもので、リゼル用ビームサーベルをサブアーム内部に収納するオリジナルギミックも追加されています。

このキット最大の魅力は「精巧で美しい」という点だと思います。ユニコーン系キットの悩みの種だったソデツキ紋様も完璧に色分けされており、全体的に大きくて華やかなディテールを見せてくれます。さらに外からは見えない全身フレームも非常に素晴らしく、ビジュアル自体が強力な魅力と言えますね。ただし構造的にはいくつか惜しい点も感じます。

まず一つ目として、キットが本当に本当に本当に重いんですが、特に本体よりも4つのバインダーの重量感がかなりのものです。それだけ内部がぎっしり詰まっている証拠ではあるんですが、体積に対する重さという点では過去最高クラスではないかと思います。下手なMG(並みのMG)よりもはるかに重く、ほぼダイキャスト合金フィギュア並みの重厚感がありますね。

この重さから生じる最大の問題は、スタンドに乗せにくいという点です。4つのバインダーをかっこよく広げて派手な空中ポーズを決めたいのに、どのスタンドに乗せても重さのせいで片側に傾いてしまいます。傾くだけならまだしも、重さで倒れてスタンドが破損することもありました(すでに1個壊れました..)。1/144用ベースはもちろん、1/100用アクションベースに乗せても横に傾きます。MGの中でもずんぐりして重いことで有名なFAZZよりもスタンドに乗せにくいですね。このせいでレビュー撮影時にかなり苦労しまして、結局両側から足裏を支える補助スタンドを配置して、なんとか空中ポーズを実現できました。

二つ目として、重い重量にもかかわらず全体的な関節強度は非常に良好です。特にバインダーの接続部はしっかり頑丈なんですが、問題は中途半端なボールジョイントで構成された足首です。足首自体の関節強度は悪くないんですが、構造的にこの重い本体を支えるだけの耐久性はないですね。そのため自立時に重心をうまく取らないと前後に倒れることがあるんですが、皮肉なことにバインダー自体がかなり大きいので支えになってくれます。

三つ目として、組み立て感が思ったよりきつくて、完成後は手がじんじんしますね。普通は新興プラモデルメーカーの初期キットがそういうものでしたが、最新のバンダイキットでこんな組み立て疲労を感じるとは思いませんでした。おそらく関節強度を考慮してパーツと関節の結合を意図的にきつめに設定しているようですが、いずれにせよ組み立て難易度も高く、組み立て感もスムーズではないので初心者にはお勧めしにくいキットです。特に4つのバインダーに付いた8個の開閉式バーニアの組み立てが厄介で、最初はうまくいかずに戸惑う方が多いと思います。正確な位置に差し込んで回すのが簡単ではないんですが、無理やり押し込みながら8個全部付け終わる頃には慣れてきます(笑)

まとめると、キット自体は本当に美しく仕上がっており、特にギミックとディテール面では非常に満足度が高いです。バインダーのギミックに欲張りすぎたせいか、全体的なキットの重量が重くなりすぎていろいろと難点があります。また組み立て感がスムーズでなく、作業量も上級MGに匹敵するほど多い点も覚えておく必要がありますね。特にかっこよくバインダーを展開してスタンドに乗せてポージングしたくなるキットなんですが…皮肉なことにスタンドに乗せるのが最も難しいキットになってしまいました。このように長所と短所がはっきり対比されるキットなので、こうした事実をよく把握した上でチャレンジする必要がありますね。特にスタンドの補強に関しては、今後さまざまなアイデアや製品が出てくると思います。

結局おすすめできるキットか?という単純な問いには「YES」です。いろいろな面で開発者の職人魂が感じられる良いキットであることは間違いありませんから。個人的に二度作りたいとは思いませんが、一度くらいは楽しく経験してみる価値がある、まさにそんなキットでした。:-)

MGSD クシャトリヤ | 2026.9 | ¥7,000

AIこのページは Claude Sonnet が翻訳しました。